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福岡に根付くホークスとLINE Fukuokaだから実現したファンコミュニケーションの形

作成者: LINE Fukuoka Press|Sep 7, 2022 12:00:00 AM

【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。

福岡からシナジーを。私たちが働くこの地から生み出される「シナジー=相乗効果」を発信していくシリーズ「Synergies from Fukuoka」

2022年8月18日から開始したLINEを活用しファンからエールを募集する企画「今こそ、もっと!ひとつに!激励エール大募集 supported by LINE Fukuoka」
※参考)
https://linefukuoka.co.jp/ja/pr/news/2022/081814

福岡ソフトバンクホークスLINE公式アカウント(ID:@sbhawks)から選手を選んでエールを送ると、ご自身のエール入りデジタルカードやスペシャルメッセージ動画が届きます。この取り組みは、福岡ソフトバンクホークス株式会社(以下、ホークス)とLINE Fukuokaが協働で実現したもの。
今回のsynergiesでは、この取り組みをリードした各社の責任者による対談です。実現にいたるまでの経緯やこの2社だからできたことなど、お話いただいています。

話を聞いたのは…

  • 北原 慎太郎 氏(写真左)
    LINE Fukuoka株式会社
    Smart City事業室 室長   


    福島 真 氏 (写真右)

    福岡ソフトバンクホークス株式会社
    ブランド推進本部 副本部⻑
    兼 マーケティング・コミュニケーション部 部⻑ 

紹介するシナジー

 

2社が協業するきっかけは?

─ 終盤戦に向けて盛り上がりを見せている「今こそ、もっと!ひとつに!激励エール大募集 supported by LINE Fukuoka」。この取り組みはどのような経緯で始まりましたか?

北原:2021年3月、ZホールディングスとLINEとの経営統合により、ホークスさんと同じグループになりました。
ソフトバンクさんとホークスさん、LINEとLINE Fukuokaの4社で、福岡からのシナジー創出に向けてお話をする機会をいただいて、一緒に開幕を盛り上げるためのやり取りが始まりました。

福島:鈴木CEO(LINE Fukuoka 代表取締役社長CEO 鈴木優輔)の「いろいろな取り組みをスピーディーに楽しみながらやっていきましょう」というお話に、すごくワクワクしたことを覚えています。
ホークスを盛り上げるために、LINEというプラットフォームを使ってどんなことができるか。議論を重ねて開幕のキャンペーンが実現しました。

開幕を盛り上げるために仕掛けたキャンペーン

─ 最初の取り組みは、2022年3月のシーズンの開幕にあわせたホークスLINE公式アカウントを活用したLINEスタンプのプレゼントキャンペーンでした。

福島:ドームのフルキャパ4万人を動員して試合ができるのは3年ぶりだからこそ、今年はとにかく盛り上げたい。北原さんたちからは、LINE活用へのアドバイスだけではなく、さらに開幕を盛り上げるための企画もご提案いただきました。

北原:ドーム前のスーパービッグウォールへの広告掲示や開幕記念のホークス公式LINEスタンププレゼントキャンペーンが、その一環です。

※スタンプのプレゼントは終了しています。
※参考:2022年シーズン開幕記念! ホークス公式LINEスタンプ プレゼントキャンペーン開催
https://www.softbankhawks.co.jp/news/detail/00005337.html

なぜ、エールを送るだけで終わらないのか

─ そこから、今回のエール募集企画へつながっていくのですね。

福島:終盤戦は残り17試合というタイミング。我々のミッションは、ファンとチームを繋ぎ、一体となってリーグ優勝を目指していくこと。
開幕から始まり、シーズンの最後まで一緒に何かできないかということをご相談差し上げました。

─ エールを送るだけではなくデジタルカードがプレゼントされたり、選手からのスペシャルメッセージ動画がもらえたりするのが特徴的です。当初から今の形で企画は固まっていたのでしょうか?

北原:最初はエールを送る機能のみで考え始めました。着想は、開幕戦の企画前にファンの方へ行ったインタビューです。「自分の応援が届いている・力になっている実感が欲しい」というニーズを強く感じ、その想いをどうにか形にしたいと考えました。そこから発展的に「ファンの皆さんに喜んでもらうためにはどうしたらいいか」という議論を続ける中で「トレーディングカードのようなデザインは?」「選手に届けようよ」という意見が出て、デジタルカードの形になりました。

福島: エールを送った選手が、終盤戦でヒーローインタビューを受ける活躍をした場合、その選手から特別なメッセージが返ってきたら……というようなアイデアを出したところ、それはいい!という話になってすぐに社内を説得しました。実現したのがスペシャルメッセージ動画です。

北原: 企画のテーマは「一体感」。選手から自分に対してメッセージが届くような特別な体験ができたら、双方向コミュニケーションを実現できて、一体感をつくれるはずだと打ち合わせ中に盛り上がりました。

福島:今シーズンは、コロナ感染や怪我で離脱する選手が多くチームもひとつにならなければいけないときでした。ファンの皆さんと一体になれる双方向のコミュニケーションは、すごく強いなと思いました。選手に対しても強いエールになるはずです。

※画面遷移のイメージ

─ ファンのみなさんのことを第一に考えて、一体感を形にされたのですね。

福島:はい。やはり、ファンの方が何をしたら喜んでくれるかは大事にしています。「ファンファースト」「ユーザーファースト」という考え方は、会社が違っても同じ感覚を持っていると感じます。

北原:私も同じだと感じます。
いろいろなファンの方がいらっしゃるので、参加したいと思った方が迷わず快適にエールを届けられるように、わかりやすさと投稿のしやすさも意識しました。

熱烈なファンによる嬉しい想定外

─ リリース後の反応はいかがですか?

北原:どう受け取ってもらえるか分からない状態でスタートしましたが、Twitterでエールのデジタルカードを投稿されているのをいくつも目にしました。

福島:どれだけ使っていただけるか分からなかったのですが、開始2日でエールは5000件集まりました。

福島:想定していなかった使い方で楽しんでくれているのも嬉しいです。
例えば、試合を見ながらヒットを打った選手にエールを送ったり、勝利したピッチャーを褒めるために送ったり。怪我をしている選手に対するあたたかいエールもいただいています。

選手からの評判も良いです。集まったメッセージを見て「本当に元気が出るね」「俺たちも頑張んなきゃ」と喜んでいます。

 

リリース3日前の変更がキャンペーンを成功に導く

─ 今シーズンの開幕戦と終盤戦に向けた取り組みの中で、難しかったことはありますか?

福島:ホークス公式LINEスタンププレゼントキャンペーンは、開幕まで3週間を切った段階で決まりました。実現するのに必要な金額も、経営会議を通さないといけないくらいの案件で、正直言うと大変でした。

北原:リリース3日前に、スタンプ用のイラストを1から作りなおす……なんてこともありましたね。

福島我々が「顔写真と体を合成してほしい」って無理を言いました。
やりきってくださったおかげで、リリース後にはアカウントの友だちが20万人ほど増えました。この実績があったので、終盤戦でのエール募集もLINE Fukuokaさんにお願いするしかないって思いました。

北原:エール募集も、リリースまでにかけられる時間は短かったです。初回の打ち合わせで大枠の方向性を決めて、すぐにホークス内での承認を取っていただき、そこから、システムの企画、開発、デザインが進みます。リリースするまでの期間は2週間半でした。

福島:うちとの取り組みに限らず、時間がない状況で進行することは多いんじゃないですか?

北原:ホークスさんとの案件は期間の短さで言うと3本の指に入ります。開幕とエール募集の2つが3本の指のうち2つですね(笑)。スピード感を持って進めるためグループ内のツールで密にコミュニケーションを取っていて、会社間の壁を感じないほど常に繋がっていました。取り組みを推進したメンバー:
写真左より、横尾氏、北原氏(LINE Fukuoka)。福島氏、中澤氏(福岡ソフトバンクホークス)

福岡にいるからこそ、できることはあるのか?

─ 福岡に拠点を置く、この2社だから実現できたと感じることはありますか?

北原:福岡という場所に物理的に存在しているからこそ、この取り組みを形にできました。
私はホークスファンでもあるので、球団や選手のことはもちろん、ドームで応援しているファンの熱狂を肌で感じています。
先ほどもお伝えしましたが、直接ファンの方に意見をもらうこともあります。そこでいただいた声が、開幕やエール募集企画につながっています。

福島:そうですね。福岡に根付いていているLINE Fukuokaさんだからこそ、福岡の状況もホークスのことも理解いただけていました。お互いがこの福岡にいるという絆もあったと思います。

シナジーを生み出すために見つけておきたいもの

─ 企業間のシナジーを実現したお二人が考える“良質なシナジーを生み出すための一歩目”は、何だと思いますか?

福島:相手の得意なこと、いいなと思うところを見つけることだと思います。
80歳を越えた親と連絡を取り合うときはLINEを使っています。だからこそ、コミュニケーションツールとしてのLINEをいいなと思っていました。別の会社さんと組む時も、その会社の特徴やいいところを見つけます。

北原:私は、共通項を見つけるところからです。
今振り返ってみると、ナンバーワンを目指していることやファン(ユーザー)を起点にした考え方はホークスさんと同じでした。根っこで繋がっている部分を見つけた上で、持っている異なる特性を掛け合わせることでいいものを生み出していけます。

福島:あとは、ワクワクすることですね。「一緒に面白そうなことができそうだ」っていうワクワク感がないと組む意味がないかなって思います。

常に先頭を走りつづけるために何ができるか?

─最後に、今後の展望についてお伺いしたいです。お2人が期待していることや想定されている動きなどございますか?

福島:来シーズンまでに、プロ野球12球団のLINE公式アカウント友だち数で圧倒的な1位を目指したいです。
友だちになっていただいた方が、そこからチケットやグッズを買うことができれば、より便利な体験を提供できるとも考えています。ポイントサービスもあるので、そこでLINEと連携できたら可能性はさらに広がります。まだまだ社内で検討している段階ですが、考えていきたいです。
もちろん、ファンの方にご満足いただくためにどういったことができるのかも、さらに深めていきます。

北原:言いたかったことは、全て福島さんがお話してくださいました。
ファンの方に、福岡にホークスさんとLINE Fukuokaがいて「一緒にやってくれてよかった」と言ってもらえるように、どんどん近づいていきたいなと思っています。
そのためにも、現在開催中の「エールを届ける」っていうところも頑張らないといけないです。
データ連携や活用など、少し先を見据えたトライも大事にしたいので、歩みを止めずにやっていきます。

福島:新しいものが福岡のソフトバンクホークスから生まれて、他球団に参考にしてもらえるような。12球団の中でも常に先頭を走ってきたいですね。

─ 「一緒にやってくれてよかった」。その言葉以上に嬉しいことはないですね。
福岡に根付く、ホークスとLINE Fukuokaだから実現できたチームとファンと一体にするシナジーをお伝えしました。

今回ご紹介した取り組みのうち「今こそ、もっと!ひとつに!激励エール大募集 supported by LINE Fukuoka」は、福岡ソフトバンクホークスLINE公式アカウント(ID:@sbhawks)からご利用いただけます。
ぜひ、2社のシナジーをご体験ください。※エール募集は2022年9月14日(水)23:59まで

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