【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。
福岡からシナジーを。私たちが働くこの地から生み出される「シナジー=相乗効果」を発信していくシリーズ「Synergies from Fukuoka」。
今回は、2020年4月に発足した「ONE TEAM PROJECT」についてご紹介します。私たちLINE Fukuokaとパートナー企業様が、ひとつのチームとなって活動しようと立ち上がったこのプロジェクト。「ONE TEAM PROJECT」の概要をはじめ、現在プロジェクトの陣頭指揮を執るマネージャーの野中などメンバー5人の話から、プロジェクトの歩みや込められた思いを紐解いていきます。
LINE Fukuokaでは2015年より、サービス運営業務を担う部署を中心にさまざまなパートナー企業様へ業務を委託してきました。委託元である各部署とパートナー企業の担当者間とのやり取りだけではなく、もっと「会社対会社」として向き合い、共に手を取り合って成長していこうという思いから、2020年4月にスタートしたのがONE TEAM PROJECTです。
具体的には、当社がパートナー企業をスコアリングして「スコアカード」を作り、3か月に1度パートナー企業と共有します。半年に1度は、室長などの上層部を交えてパートナー企業様を訪問もしくはオンラインで定期報告会を行っています。さらに年に1度の表彰式では、プロジェクトの総括、優秀パートナーの表彰を行い、他社のナレッジを共有する場にもなっています。
2021年4月からプロジェクトリーダーを務める野中をはじめ、メンバーの鈴木と近藤と岡、創成期を支えた若杉の5人が集まり、ONE TEAM PROJECTについて今だから話せる裏話や思いを語り合いました。
インタビューに参加したのは、ONE TEAM PROJECTをリードするONETeam TFより、運営事務局としても活動するメンバー
・野中厚志( Professional Businessセンター センター長、兼ONETeam TF TF長)
・鈴木千貴 ( Value Management室 Partner Managementチーム)
・若杉圭子 ( バリューマネジメントセンター )
・岡賢志( Value Management室 Management Planningチーム マネージャー)
・近藤優里栄 (Value Management室 Partner Managementチーム)
※一部、集合写真とメンバーが異なります。
― 改めて、ONE TEAM PROJECTが立ち上がった経緯と初めの様子を教えてください。
野中:弊社は設立間もない頃よりパートナー企業様との協業を行っており、当時は部署ごとにお付き合いをしていました。数年経ち、そろそろお互いに会社として向き合い、ONE TEAMでやっていくことでビジネスも人も成長できると考えて、このプロジェクトをスタートしました。個人的には心と心が触れ合うような取り組みだと感じています。
鈴木:当初は基準がなかったため、パートナー企業様と実績を振り返る際にも人によって見るポイントが異なり、主観的な内容の振り返りになりがちでした。スコアカードができたことで、客観的にお互いの目線を合わせることができて、もっと良くなるためにどうするかを一緒に話せる土台ができました。
若杉:私はプロジェクトの立ち上げから関わっていて、スコアカードの開発などゼロから生みの苦しみがありました。でも、パートナー企業様にONE TEAM PROJECTへ参加のお声がけをした際に、「ぜひ、一緒にやりたい」と快諾いただけたときは嬉しかったです。会社対会社として向き合い、共に手を取り合い成長したいというONE TEAM PROJECTの趣旨とそれを一緒にやっていきたいという思いが伝わったのかなと思います。
― 取り組みが3年目になり、どんな変化がありますか。
野中:スコアカードの評価軸が「パフォーマンス」「プロセス」「コスト」の3つなので、最初はパートナー企業様から「パフォーマンスだけで評価されるのか」「コスト削減を求められるのか」などと警戒されていたように思います。しかし、毎回スコアをつけて話し合いを重ねる中で、パートナー企業様が取り組みの意義を理解してくださって、お互いにどんどん前向きな関係性になってきていると感じます。半年に1度の定期報告会ではフラットに意見の交換もできますし、パートナー企業様からも要望や提案をよくいただき、提案の数も右肩上がりです。
コロナの状況が落ち着いて、最近はCEOの鈴木や委託元の部門長などと一緒にパートナー企業様先を直接訪問できるようになりました。すると先方も代表の方が出てきてくださって、トップ同士でしっかり話をできたのは大きな収穫です。また、当社の業務に実際に関わってくださっている方々にも、皆さんの仕事がどんなことにつながっているのかを直接お伝えできたことも良かったです。
若杉:これまでなかった取り組みのため、立ち上がり当初は社内へも活動理解に向けた説明を重ねました。でも、今は当たり前のように浸透していて、弊社とパートナー企業様の関係はもちろん、社内の運営チームや関係者も年を重ねるごとに団結してONE TEAMになってきました。これからも期待されているプロジェクトだと実感しています。
― 途中から参画されたメンバーはプロジェクトをどう感じていますか。
岡:私は野中さんに声をかけてもらい、メンバーになったばかりです。会社で重要な取り組みだと思っていたので、関われて嬉しいです。同じことを繰り返す取り組みではなく、常にパートナー企業様とLINE Fukuokaが、ONE TEAMになることを目指すプロジェクトです。スコアカード一つとっても、毎年アップデートしながら取り組んでいます。
近藤:私は転職してきてすぐメンバーになりました。他社ならまず数字を求めがちですが、このプロジェクトは思いの部分がすごい。LINEを好きになってもらおう、双方のビジネスを盛り上げようと、数字では測れないところまで大切にしていることに驚きました。当初は一方的になりがちだったコミュニケーションも、今ではパートナー企業様からも、どんどん声をいただけるようになったことに関係性の良さが表れていると感じます。
鈴木:私は2年前に自ら手を挙げて、このチームへ異動しました。最近パートナー企業様を訪問してオフィスを見せていただく機会がありました。LINEらしさを感じる環境を作っていただいている企業様もあり、ONE TEAMであることを感じ取ることができて感動しました。
野中:こちらが具体的にお願いしたわけではないのに、熱意が伝わったようで、「働く人がLINEをもっと好きになるように」と椅子をLINEカラーに変えたり、LINEを意識した雰囲気にしたり、スコアを壁に貼っているところなどがあり、本当にありがたいですね。
― これからの展開を聞かせてください。
近藤:パートナー企業の皆様と協業することで、私たちも教わることや成長機会が多く、LINE Fukuokaだけで行うよりもさらに滑らかで安心安全なサービスをユーザーに届けられるようになると思っています。
もちろん、両社に信頼関係があることが大前提です。コミュニケーションの根本となるスコアカードの評価項目をより実態に合う形へアップデートすることも予定しています。引き続き、スコアカードでしっかりと目線を合わせ、お互いの方針を合致させONE TEAMとして、LINE Fukuokaとパートナー企業様とで生み出す価値を最大化させていきたいです。
野中:1年目は土台づくりで、2年目頃から提案や取り組みを公開するようになり、3年目になるとパートナー企業様からいろんな意見を活発にもらえるようになりました。特にオフラインで会えた効果はかなり大きく、距離が近くなって、取り組みに関する良いヒントをたくさんいただきました。来期はヒントをもとにできることをどんどん進めていくつもりです。
例えば、ひとつ考えているのは、私たちが一方的にスコアリングするのではなく、パートナー企業様にも私たちをスコアリングしてもらうスタイルにすること。ONE TEAMがもっと強くなるように、自発的な取り組みがもっと活発になるように、皆さんの声に耳を傾け考えて、前に進んでいきます。
─ ONE TEAM PROJECTは、パートナー企業様とLINE FukuokaがONE TEAMになり、ユーザーにとってより良いサービスの提供を目指すのはもちろん、LINE Fukuoka社内にとっても、業務・部署の垣根を越え、価値の最大化を実現する活動でした。