実際に通報を体験して福岡市役所に戻り、体験を通して感じたことについて共有会を実施しました。
(良い点)
「今まではどこに連絡すべきかわからなかったのでLINEで簡単に担当窓口へ連絡できて良い。」
「子供が遊ぶ場所の破損は特に気になる、見つけた不具合をすぐに連絡できて助かる。」
「選択肢をタップするだけなので簡単にできた。」
LINEのチャットボットの機能によって選択肢をタップしていくだけで、簡単に必要な情報を適切な窓口に連絡できるというサービスのメリットはユーザーのみなさんもしっかりと感じていただくことができました。
(気になった点)
「"通報する"という言葉が馴染みがなく躊躇してしまう」
「最初は少し戸惑った、通報の流れが最初にわかると嬉しい」
"通報"という言葉に躊躇してしまう、最初は戸惑ったというご意見も。
通報をこれまで実施された方は少ないため、通報という行為への理解浸透は課題としてあげられると思います。
"街の不具合は市民が自ら連絡してより良い街にしていく"という新しい概念とともに通報への理解浸透を深めていく必要があると感じました。
●福岡市「道路公園等通報システム」の可能性
最後に体験会でのユーザーの反応、感想を踏まえて、本サービスで福岡がどのような街になるのか、ユーザーの生活がどのように変わるのか、サービスの可能性について、以下の2つのユーザーの言葉がポイントになると考えています。
「福岡市のLINE公式アカウントが子育て情報、防犯情報など他のサービスもあり、日常的にふれるアカウントだから使いやすい」
前述の通り、本サービスの1つのポイントとして、一般的に馴染みの深くない通報をいかに身近に感じていただき、サービスを始めていただくかがあると思います。
その点、福岡市はLINE公式アカウントで161万人の友だちが既におり、また本サービス以外にもごみの日、子育て、防犯など様々な情報発信を行うサービスを提供しています。これまでの様々な取り組みを通して信頼を積み重ねている福岡市と市民だからこそ、LINEでの通報サービスを浸透させ、
"街の不具合は市民が自ら連絡してより良い街にしていく"という新しい形を実現できるのではないかと思います。
「このサービスがあれば日頃から街をより良くする意識をすると思う。ベビーカーを使っていると通路の凹みなど気になる箇所をよく発見するので連絡したい」
これは体験会にご参加いただいたママから頂いた意見ですが、このように本サービスが根付くことによって
"普段から街づくりへの参画を意識するようになる"というユーザーの意識の変化は街づくりに大きな変化をもたらすと思います。
多くの市民がそれぞれの視点で街づくりを意識して、日常的に行政と連携する。そんな共創社会への一歩目となる可能性を持ったサービスだと本日の体験会を通して感じました。
みなさまもぜひ本サービスをご利用いただき、より安全・安心で住み良い福岡の共創にご協力いただけますと幸いです。
【本件に関するお問い合わせ先】
【LINE Smart City for Fukuoka -LINEを活用した街の課題解決事例-】