LINEでは、全国の学校や自治体と連携しながら「LINE」をより身近なコミュニケーションツールとして、安心してご利用頂くためのCSR活動を展開しています。
その一つに、インターネットやSNSにおけるコミュニケーションの特徴や利用時の注意点を、子どもたちや教職員の皆さまにお伝えするリテラシー教育があります。
青少年の情報リテラシー向上を目的に、2011年より全国各地で開催されている高校生ICTカンファレンス実行委員会主催『高校生ICT Conference』
2019年は全国19箇所での開催を予定しており、福岡ではLINE Fukuokaを会場として実施。当日の様子をレポートいたします。
※高校生ICT Conference 2019 公式ページは こちら 高校生ICT Conference2019テーマ
“人はなぜSNSを使うのか?~改めて考えるSNSの使い方~”
福岡県内9校から43名の高校生が参加。
LINEやFacebook、twitter、InstagramなどのSNSとの付き合い方や使い方について、聴講やディスカッションを通して改めて考え、最後にはグループごとに発表を行います。
【第一部】ICTに関する講演(LINE株式会社 公共政策室 高橋誠)
インターネット安全利用のための情報モラルやSNS上でのコミュニケーションについてお伝えしました。
SNSで知り合った人に会い、犯罪に巻き込まれるケースの背景には、「お金が欲しかった」「性的な感情から」「遊びたかった」「優しくされた・相談に乗ってくれた」という理由が大半を占めており、SNSをきっかけにした青少年の犯罪被害は上昇傾向にあることなどリアルな実態もお伝えししました。
高校生の皆さんに、自分にも起こりうる身近な出来事だと、しっかりと認識いただけたのではないでしょうか。
参加者に「まじめだね」「おとなしいね」「一生懸命だね」「個性的だね」「マイペースだね」というワードのうち、自分にとって一番嫌な言葉を選んでもらい、挙手してもらうと答えはばらばらに。
また、あるLINEスタンプを見せて、送り手がどのような気持ちで送ったかを三択で考えてもらう場面も。
誰かにとって嫌な言葉が、自分にとって嫌な言葉とは限らず、LINEスタンプなどのインターネットコミュニケーションは相手の捉え方次第で、何通りも存在することを学んでいただきました。
【第二部】SNSトラブル防止につながる新しい対策を提言するための熟議
■グループワーク
参加者が7つのグループに分かれて、SNSトラブル防止対策に関する意見交換の時間。
①~④の順で議論を重ね、新しい対策をグループで1つ考えました。
① SNSの利用時に気をつけることは?
・SNSとは、どんなサービスですか?
・SNSを使って良かったことは?どんなトラブルが起こりますか?
・なぜトラブルに遭ってしまうのでしょうか?
・トラブルを減らすにはどうしたらいいですか?
② トラブルを減らすために、現在どんな対策をしているのでしょうか?
官公庁、教育委員会、学校…それぞれがどんな対策を行っているか調べてみる
③ どんな対策を行えば、トラブルが減らせますか?
④ 新しい対策を実施した後の未来はどうなるでしょうか?
新しい対策を思いついたものの、それは自分本位な考え方で、より良い未来につながっていないのではないか?など、未来の姿をセットで考え、活発に議論が交わされている姿が印象的でした。
■発表タイム
SNSの良い面と悪い面をと捉えながら、グループそれぞれの解決策が出てきました。
高校生から出たSNSトラブル防止のための「国や県への提言」(一部)
・“SNSマナー”という新しい教科を小学校から3段階で導入する。
・SNSの正しい使い方に関する啓発アニメーションをつくる。
・国や通信会社が、禁止ワードを設定する。
・学校にSNSサポーターのような方を招く。 など
高校生ICT Conference2019 in福岡で、優秀賞に選ばれたのは「SNSマナー教育を教科導入し、AL(アクティブ・ラーニング)型授業にして家庭へ展開し、大人にも学んでもらう。」を発表した2班でした。
優秀賞に選ばれた班の代表者は、11月に開催される高校生ICT conferenceサミットに出場します!おめでとうございます。頑張ってきてくださいね^^
※高校生ICT Conference 2019 in サミット 公式ページは こちら
※高校生ICT Conference 2019 in サミット 公式ページは こちら
次世代の社会を支える高校生が、自らSNSや情報モラルについて考え、他者の意見を聴き議論し、発表するという、高校生の思考を刺激し開花させる、実りのあるリテラシー教育となりました!
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