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経験者が語る「SIer・プロジェクトマネージャー経験をどう活かす?」採用イベントレポート

作成者: LINE Fukuoka Press|Apr 20, 2021 12:00:00 AM
 【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。9月30日以前の記事は、旧社名の情報を元に作成しています。
 
こんにちは!Marketing Communication室の酒井です。
オンラインで開催した「SIer経験者向け プロジェクトマネジメント経験が活かせるポジション限定!採用説明会」の様子をレポートいたします。

スピーカーとして、LINE FukuokaとLINE Growth Technologyの2社より、SIer企業やプロジェクトマネジメント経験を持つ3名が登壇。
現在、QAエンジニア、社内ITコンサルタント、プロジェクトマネージャーとして活躍するそれぞれの視点から、経験がどう活きたかをお話ししました。

生まれも育ちも前職も福岡の池田さん。  高校までを過ごした地元福岡へUターン転職をした塩川さん。生まれ育った東京を離れIターンで福岡に移住したnakoさん。
担当業務だけではなく、入社までの経緯も異なる3名。
読者のみなさんと近い  経験をもつスピーカーもいるのではないでしょうか?

LINE FukuokaやLINE Growth Technologyに入社したら、どのような環境でどう活躍できるか。ぜひ、想像しながらお読み進めください。
 

CONTENTS

・登壇者紹介
・業務紹介
 QA Engineering室(LINE Fukuoka)
 IT支援室 業務改善チーム(LINE Fukuoka)
  LINE Growth Technology

・テーマトーク
 テーマ① 転職のきっかけは?
 テーマ② 転職後に、活かせたSIer経験は?
 テーマ③ チームに入って活躍できる。カルチャーフィットするのはどんな方?
 テーマ④ 仕事をしていて、一番楽しかったのは?

・Q&A

 Q:担当するプロジェクトはどのように決まる?
 Q:LINE Growth Technologyでは、新規事業に関与することはある?
    Q:SIer時代と現職で大きく変わったことは?


登壇者紹介

■スピーカー

池田

LINE Fukuoka
QA Engineering室 QA Engineering1チーム マネージャー
福岡県出身
大学卒業後、大手電力グループのSIerで7年キャリアを重ね、2018年LINE Fukuoka入社。

塩川

LINE Fukuoka
IT支援室 業務改善チーム マネージャー
福岡県出身
大学進学を機に関西へ移り、関西で就職。その後、転職・転勤を経て東京で9年を過ごす。
36歳のときにUターンで福岡へ戻り、SIerや社内SEとして経験した後、2018年LINE Fukuoka入社。

nako

LINE Growth Technology
Growth開発2室 Technical PMチームマネージャー
東京都出身
新卒で独立系SIer企業に入社。情報システム部での社内システム企画・開発・導入支援などを行う。
2015年に福岡に移住。
映像管理Webアプリの開発を行う企業にて、エンジニアとプロジェクトマネージャーを経験後、2019年LINE Growth Technology入社。




■進行

中川

LINE Corporation サービス開発3室、サービスQA室 室長
LINE Fukuoka QA Engineering室 副室長
メーカーでオフィスシステム研究・新規事業開発を経験後、web系ベンチャーで SET (Software Engineer in Test) チームの立ち上げに携わる。
メディアサービスの開発責任者を経て、2019年LINE社入社。
 

部署の紹介
QA Engineering室(LINE Fukuoka)

池田:QAはQuality Assurance、つまり、品質保証を意味します。
LINE Fukuokaには、ソフトウェア開発で行われる活動の中でも、品質保証を専門とするQA Engineering室という組織があります。

室に所属するQAエンジニアは、サービス開発プロセスの品質向上を目的に、企画・技術設計のレビューやテスト戦略立案などの品質保証活動を行っています。
  
 
「プロジェクトメンバー・開発プロセス全体で品質のことを考えていく」ことを目標に、課題解決をしながら、品質改善・品質意識向上に向けた働きかけを行っています。
具体的には、レビューやプロセス改善などの品質保証活動に取り組んでいますが、型が決まった業務内容は少なく、品質改善・向上に関わることであれば積極的に実行していきます。


LINE Fukuokaには、テストの管理・計画・実行など、テスト業務を専門としたサービステストセンターもあり、組織としては独立していますが、お互いに協働してサービス品質の維持向上に努めています。  
 



IT支援室 業務改善チーム(LINE Fukuoka)

塩川:
まずIT支援室は、ITヘルプ、インフラ、業務改善、セキュリティという4つのチームに分かています。
私が所属する業務改善チームでは、LINE関連サービスの運営、総務・経理をはじめとしたコーポレート部門を対象に。社内ITコンサルタントとして、業務の改善提案を行っています。
開発の際もプロジェクトマネージャーとして入り、保守運用に至るまで、ワンストップで対応します 。
 
・事例紹介>受付管理システム
総務部署から、受付無人化についての要望を受けたのがはじまり。
その後、東京、京都、大阪オフィスなども同じシステムでの無人受付を導入。  
 
エントランスに設置されている受付管理システム

・事例紹介>経理処理の自動化
ワークフローを使用した経理処理の一部自動化により、処理時間の60時間削減。
ワークフローの機能改善依頼から始まり、改善を進める過程で自動化を実装。同様の処理を行う他業務へも提案・展開し、業務改善を実現しました。
 



LINE Growth Technology

nako:
LINE Growth Technologyのミッションは、LINEのサービスを成長させること。
サービス運営品質の向上やユーザー満足度向上のため、Growth領域の開発を担当しています。
 
主な技術スタックはプロジェクトによって異なり、メンバーの提案から、新しい技術を取り入れることもあります。
 


LINE Growth Technology は、福岡、東京、札幌3拠点にオフィスがあります。
拠点による業務の違いはほとんどありませんが、LINE関連サービスの運営業務を担うLINE Fukuokaも福岡にあるので、福岡拠点では運用業務改善ツール開発も積極的に行っています。

・事例紹介>LINE NEWS モニタリングツール、交通費申請の自動化システム
 
プロジェクトインタビュー(LINE Growth Technology採用サイトへ遷移)



テーマトーク
部署紹介のあとは、テーマトーク。
SIer経験がどのように生きていて、現在どのような面白さを感じているかなど。
転職時に感じたギャップも含め、3名が実際に経験してきたことをお伝えしました。


テーマ① 転職のきっかけは?

nako

福岡でエンジニアといえばLINE Fukuokaだった
転職で東京から福岡に移住した後に「福岡でエンジニアといえばLINE Fukuoka」というイメージをもつようになり、入ってみたいなとは考えていました。
ある程度の企業規模がないとできないことなので、社内のサービス改善開発に注力していること自体をすごいなと思いました。面白そうだなと感じたのでエントリーしました。

塩川

「社内ITコンサルタント」というポジション名
「社内ITコンサルタント」という募集中のポジションの名前に惹かれました。
上流工程から、課題の本質を改善することに関心があったし、LINEというサービスを提供している企業で、自分がどこまでできるかもチャレンジしたいと思いました。

池田

新たなことに挑戦したかった
以前勤めていた会社は、退職するまでの数十年間、同じ領域を担当しつづける環境でした。
このまま同じようなことを繰り返しながら、社会人としての人生を終わっていいのかなと考えているときに、LINE Fukuoka で働いていた20年来の友人と話す機会があって。
話を聞いていると「新たなことに挑戦したいな」という気持ちが大きくなってきました。
ずっと住んでいる福岡にLINE Fukuokaがある。だったら、そこに乗らない手はないなと思ったんですよね。

 
テーマ② 転職後に、活かせたSIer経験は?

塩川

実現できずに、くすぶっていた提案の引き出し
案件によっては、業務委託先のパートナーさんと仕事をします。
SIerと協業することもあるので、経験があることで、スムーズな連携ができると思います。
もしこれまでに、予算や納期、先方との都合で「本当は、こっちのほうがいいんじゃないかな?」「まずは、ここを解決しなきゃいけないはずなのに…」と思いながらも、実現できずにくすぶっていた想いがあったとしたら、当時の引き出しを提案に活かせます。

nako

要件定義のスキル
運用ツールや運用改善の開発は、サービスやアプリを作るのとは違う難しさがあります。
長年積み重なって複雑化している運用フローも多いです。
それらひとつひとつを紐解いて、仕様に落とし込んでいく際や開発者以外の方とやり取りする場面で、要件定義のスキルが活きていると感じます。

池田

コミュニケーションスキル
前職では、いくつもの設計書を読み書きし、様々な役割の人と連携してシステム開発を行ってきましたが、そこで培ったコミュニケーションスキルが活きました。

私たちQAエンジニアがプロジェクトに入ってすぐ取り掛かるのは、全体の流れやそこで行われている作業内容のキャッチアップです。
口頭やテキストでのコミュニケーションスキルが備わっていたことで、素早く的確な情報収集と現状把握ができていると思います。
そして何より、SIerでの開発経験があるからこそ、その後のプロジェクト内の課題抽出でも、プロセスフローや各作業の関連をイメージしながらスムーズに進行できます。


テーマ③チームに入って活躍できる。カルチャーフィットするのはどんな方?

池田

主体的に取り組める方
QAエンジニアは自分で考えて、プロジェクトの課題を見つけて、解決まで行動する必要がある。
SIerで働く方々は開発知識も広く、様々な工程での実務経験を積まれており、エンジニアとしてとてもバランスが良いので、その上で主体的に取り組める方と働きたいです。

塩川

自発的に動いて推進できる方
意欲を持って、自発的に動いて推進できる方だと思います。
SIerの方は、きっちりした進め方が身についていて、基礎があるので応用もきく。また、複数のプロジェクトに関わる中で、異なる業態への知識が豊富な方も多いと思います。
私にとっても、新しい学びがあるので、一緒にお仕事できたら嬉しいです。

nako

楽しみながら自分で課題を解決していける方
なんでも楽しめる方ですね。 社内のいいところはたくさんありますが、「そこが、課題になるの!?」「そこは、そんなにラフなの?」とギャップを感じる場面もあると思います。
そのこと自体を楽しみながら、課題を自分で解決していける方は合っているのではないでしょうか?
プロジェクトマネージャーだからとか、エンジニアだからとか、役割にとらわれずに課題を解決することにフォーカスできることも大切ですね。

中川

LINEは新しいことが次々と起きて変化も早いので、 良い意味で飽きないですよね。
「今度はそっちから来たか!」と変化することを楽しめるひとが、カルチャーフィットしやすいかもしれません 。
 

テーマ④仕事をしていて、一番楽しかったのは?

nako

メンバーとのコミュニケーション
入社から一年経った今でも、毎日が楽しいです。
バックエンド・フロントエンドなど開発メンバーとは、これどうする?こうしてみようか?って話したり、サービスの運用ツールの場合は、プロダクトを実際に使うユーザーが社内にいるので、常にコミュニケーションを取りながら進められたり。
メンバーと、あーでもないこーでもないと話すのが好きです。

池田

メンバーの成長
マネージャー視点での意見になってしまいますが、メンバーの成長を感じるのが楽しいです。
これまで関わってきたチームの中には、技術的な知識や経験が浅いメンバーもいました。
私が伝えた SIer時代に学んだことや経験したことを伝え、それらを自身の業務で実践して、成果につなげている様子を見られたときは嬉しかったですね。

塩川

同じ方からの相談
いろいろなプロジェクトで、さまざまな方と関われることは毎回新鮮で楽しいです。 その中でも、過去に関わった方からまたご相談いただけたときは、実装できた内容を評価してもらえていると感じられて嬉しいですね。

中川

提供したプロダクトを使ってくれる人が社内にいるので、直接コミュニケーションを取ることができます。 その結果、良かったことを次へとつなげられています。 距離が近いからこそですね。



ここからは、イベント中にご参加の皆さまより寄せられた質問とそれに対する回答をまとめてご紹介します。

Q&A

Q:担当するプロジェクトはどのように決まる?


nako

A:そのときどきで違う。身に着けたいスキルも考慮される
そのときそのときで、担当する理由も決まり方も違います。
会社として特に注力する領域が明確なときは、関連するサービス運用改善の優先度が上がるので、そのプロジェクトに入ることもありますし。LINE Fukuokaはサービス運営を行う部門があるので、GTでも特に福岡拠点の場合は、現場から上がってきた課題に対して、ツール開発や既存ツールの改善に入ることもあります。
アサインの理由も状況によって変わりますが、今後メンバーがやりたいことや身につけたいスキルを考慮した上で、アサインしてもらえていると思います。

池田

A:適性でのアサインはもちろん、指名される場合もある
前職のスキルなど、メンバーの適正に合わせてアサインすることもあれば、企画チームの方と良好な関係を築いてきた方が指名されることもあるなど、担当プロジェクトの決定にはいろいろなケースがあります。

中川

QA Engineering室では、プロジェクトアサインに固定のルールはありません。 メンバーの特性や、やりたいことも加味した上で、プロジェクトの状況を見て総合的に決めています。このような柔軟さもLINEらしさと言えるかもしれませんね。


 
Q:LINE Growth Technologyでは、新規事業に関与することはある?

nako

A:関わることはある
LINEで新しい事業やサービスが立ち上がるときは、同時にサービスを運用するシステムも必要なので、関わることはあります。


 
Q:SIer時代と現職で大きく変わったことは?

塩川

A:コミュニケーションの取り方
コミュニケーションの取り方は、前職と大きく変わりましたね。
電話とメールでしかやり取りしていなかったし、打ち合わせもほとんどが対面でした。

LINE Fukuokaに入社してからは、LINE WORKSなどメッセンジャーアプリでのコミュニケーションが中心で、質問へのレスポンスも速い。
メールを送ってから返事を待つ時間が大幅に減ったのは、いちばんのカルチャーショックでした。

池田

A:物事が展開するスピード
SIer時代との違いではなく、前職との環境の違いになるんですけど。
前職では、フローは決められた手順通り。ドキュメントも、正確にレビューが終わってから次に進めるという、きっちりとした進め方でした。

LINEは、走りながら考えるといった仕事の進め方が多いので、物事の展開も速い。時には、ドキュメントが残っていないなんてこともありますが(笑)

nako

A:好きな技術を選択できること
私が大きく変わったと思うのは「好きな技術を選定できること」です。
SIerの頃は、納期や予算の制限が厳しいため、チャレンジがしにくいと感じることもありました。
でも今は、自分で責任をもってやりきる意志があれば、新しい技術を取り入れてもらえることが多いです。


以上、イベントレポートをお届けしました。
SIer・プロジェクトマネージャー経験者の働き方は、イメージいただけたでしょうか?
ぜひ、お持ちのキャリアをLINE Fukuoka、LINE Growth Technologyで発揮してください!

現在募集中の職種
池田さんが所属するLINE Fukuoka QA Engineering室
・QAエンジニア/LINEファミリーサービス

塩川さんが所属するLINE Fukuoka IT支援室
・社内ITコンサルタント

Nakoさんが所属するLINE Growth Technology 
・プロジェクトマネージャー / LINE Growth Technology / Fukuoka