―向さんのように、未経験からIT業界にキャリアチェンジしたい方へアドバイスをください!
向:気にはなるけど自分にできるか分からない。という気持ちで踏みとどまっている人が多いかとは思います。
テスターの仕事は、スマホやパソコンなど普段使っている身近なツールを使って仕事をするので、未経験でも気負わなくて大丈夫です。
自分の経験が活きるお仕事で、例えば、もともと配信サービスで配信をされていた方なら、LINE LIVEの不具合を見つけやすかったり、金融関係のお仕事をしていた方なら金融関係の知識を活かして、ユーザーが困らないように使いやすさの向上に貢献できたり。ユーザー視点が大切なので、みなさんそれぞれの経験が活かせます。
とりあえず、応募して面接で話を聞いてみてください!私のスマホ修理のアルバイト経験がテスターの後押しになったように、あなたのスキルや経験が、思いもよらなかった新たなキャリアを開拓してくれるかもしれません。
―テスターのキャリアパスについて教えてください。
未経験の方は、契約社員からキャリアがスタートします。
まずは予め用意されたテストを実行する業務を担っていただきます。
テストを実行することに慣れたら、テスト対象の分析やテストの設計、すべきテストの実装から参加します。ここまでがテストを行うキャリアとなります。
そこからテストの計画立案や、リソースのアサインを行うなどテストプロセス全体の管理をするキャリアに進むこともできます。
いずれの場合も責任範囲の中でより高度化・効率化することを目指していきますし、後進の育成を担当することもあります。
また、テスト組織のマネージャーとして、組織の運営・管理を担うキャリアパスも用意されています。
未経験でキャリアアップするには、自主的にテスト業務に関連した勉強をするなど、入社後にそれ相応の努力や挑戦が必要です。
―テスターとしてスキルアップしていくためには、入社後にどういった勉強が必要ですか?
大きく分けると、テスト業務、サービス、ITに関する知識の習得が必要です。
・テストの知識:
テスト技法やテストに関する考え方などの勉強になります。
テストの資格(JSTQBなど)や、テスト技術に関する体系的な知識を学ぶことが習得の近道だと思います。
・サービスの知識(ドメイン知識):
より品質の高いサービスを提供するためには、サービスが対象としている業界(金融業界・小売業界など)に関する知識や動向、競合アプリなどを学ぶ必要があります。
・ITに関する知識:
テスト業務を遂行するためのツールや端末操作の知識はもちろん、サービスの基盤となるネットワークやアプリケーションがどのように動作しているのか、開発されているかを理解するために、ITリテラシーも必要です。
ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの資格習得も、ITリテラシー向上に役立ちます。
それ以外にも様々なブラウザやスマホ、OSに関する知識や操作経験なども役に立ちますよ。