中でも行政や民間企業、市民との「共創」を重要視しており、その一環として2019年7月より、九州大学の学生および九州大学の有志の先生方で組まれたタスクフォースとともに、「キャンパス内の不便を解決する」をテーマにハッカソンを実施してきました。
※ハッカソン初回の様子はこちら
2チームに分かれて進めてきた今回のハッカソン。
ついにキャンパス内で利用できる2つのLINE公式アカウントが完成し、9月26日、成果発表会が福岡市のエンジニアカフェにて行われました!
※九州大学関係者の皆様向けに、本ページ最後に各アカウントの登録方法をご紹介しています。ぜひご活用ください!
①食堂の混雑状況やメニューが簡単にわかる「Q食(Q大食堂大図鑑)」
最初のチームが開発したのは、学内に複数ある食堂のメニューや混雑状況が事前にわかるLINE公式アカウント、「Q食(Q大食堂大図鑑)」です。
九州大学の広大なキャンパスには11の食堂があり、提供メニューも中華、イタリアン、パン屋などそれぞれに特色があります。(うらやましい!)
さらにメニューは日替わりや週替わりで変化しています。
しかし各食堂の混雑状況やメニューの売り切れ状況は、実際に食堂に行かないとわかりません。
そのため、
「遠くまで歩いてきたのに、とても混んでいた」
「好きなメニューの時に行きたいが、食堂に着くまでどのメニューが残っているかわからない」
といった課題が発生していました。
そこで今回開発したのが今回のLINE公式アカウント。
各食堂前に設置されている人流センサーのデータを用いて、複数の食堂のうち混んでいない食堂や、混雑しない時間帯をレコメンドしてくれます。
また、各食堂のメニューも簡単に確認することができます。
②お弁当の事前注文が簡単にできる「まこっちゃん弁当」
続いてのチームが開発したのは、キャンパス内で販売されるお弁当の事前注文が簡単にできるLINE公式アカウント、「まこっちゃん弁当」です。
九州大学生に人気の居酒屋「お食事処 まこっちゃん」が提供する、通称「まこっちゃん弁当」。
これまでは店主の方個人のLINEアカウントを使って、簡易的に事前注文を受け付けてきました。
注文する学生にとっては、
・注文受付時間が前日19:00-21:00のみと短い
・メニューは別のWEBページを開くなどして確認する必要がある
注文を受け付けるお店側にとっては、
・1日100件近い注文を手動で把握する必要がある
・当日扱っていない弁当の注文が入るなど、誤注文も発生している
などの課題がありました。
そこで、今回開発したLINE公式アカウントは、
・チャットボットで注文を受付。注文受付時間は前日12:30-21:00とこれまでの約4倍に。(残りがある場合は当日も受付)
・受付中のメニューのみを一覧表示
・受け付けた注文は、管理者側画面に自動で登録。必要な弁当の種類や個数が一目でわかる。
など、学生側の操作性はもちろん、お店側の手間も一気に軽減する仕組みとなっています。
2チームの発表を受け、今回学生のサポートを担当したLINE Fukuoka Data&Developmentチームの松本は、次のようにコメントしました。
「まず、学業の合間をぬって、今日このタイミングまでにきちんとプロダクトを完成させたというのがすごいこと。
双方ともUXに工夫があり、きちんとユーザーのことを考えたプロダクトになっている。
また、ここで終わりではなく、次の展開まで考えられている点も素晴らしい。
我々も負けていられない。」
また、九州大学の高野先生は
「特定の学部の学生だけではなく、様々なバックグラウンドがある学生が集まって今回のアプリケーションができたことが素晴らしい。多様な人が集まることで、面白いものができあがっていく。
今回の成果を、サスティナブルな仕組みにするためにはどうすれば良いか。そこも合わせて考えていってほしい」
とコメントしました。
2つのアカウントは既に運用を開始しております。
引き続き、学生が主体となり、運用状況を振り返りながら適宜改善を行っていく予定です。
ユーザーからどんな反応があるか、そこからこのアカウントがどんな風に進化していくのか、今後も楽しみですね!
【九州大学の皆様へ】各公式アカウントの登録方法
・Q食(Q大食堂大図鑑)
こちらのボタンもしくはQRコードから友だち登録をお願いいたします。
・まこっちゃん弁当
まこっちゃん弁当の弁当受取口、店舗などで直接QRコードから友だち登録をお願いいたします。
Smart City Projectの各取り組みについては下記リンクをご参照ください。