経営会議を全社配信。リーダーが輪になって話すLINE Fukuoka Kick-off Meeting 2022開催レポート
LINE Fukuokaでは、年度始めにKick-off Meeting(全社集会)を開催しています。経営陣から、企業の戦略や方針について社員に伝える場です。
本年度は、リアルタイムで登壇者と社員がつながるライブ配信に挑戦。
CEOからの方針発表だけではなく、経営をリードするセンター長ら8名と輪になって2022年度のLINE Fukuokaを語るなど、オーナーシップを大切にするLINE Fukuokaらしい集会でした。
この記事では、LINE Fukuoka Kick-off Meeting 2022(以下、Kick-off 2022)で語られた全社方針とKick-off 2022運営を通して育まれたもの。ふたつの側面からご紹介します。
2022年度のLINE Fukuoka
福岡を起点に、わたしたちから
LINE Fukuoka2022年度のテーマは昨年度から引き続きWe create “WOW” from Fukuoka
We create “WOW” from Fukuokaの実現へ向けて、特に大切にするLINE STYLE(※1)はUsers Rule/Always Data-driven/Enjoy the Challenges
※1 LINE STYLE は、WOW= NO.1 を目指す LINERのためのガイドライン。 「LINEらしいやり方・考え方」を11項目にまとめたものです。https://linefukuoka.co.jp/ja/company/mission
“from Fukuoka”に込められた「福岡を起点に、わたしたちから主体的にやっていく」という想いが、改めてCEOからも発表されました。
「LINE Fukuokaではユーザーと直接関わる特性を持つ業務が多く、福岡の街の特徴としてもユーザーとの距離が近い。LINE Fukuokaの素晴らしい特徴だと思っているので、今年度も力を入れていきたい」2022年度の新たなテーマも加わりました。
「いろいろなシナジーを創出し、そこからさらにWOWを生みだすことをLINE Fukuokaのメインテーマにしていきたい。これまでがLINE Fukuokaの第一幕だとしたら、ここから第二幕の始まりです。」
シナジーはこれまでもLINE Fukuokaの特徴
「テーマWe create “WOW” from Fukuokaに、新たにつなげるのはby creating synergies.
設立当初からの強みであるシナジーの創出。本年度は、そのシナジーからさらに大きなWOWを生み出していくことをテーマにします。」
シナジー創出は、2021年3月のZホールディングスとLINEとの経営統合時より、ホールディングスのビジョン実現に向け注力しているものです。
振り返ってみると、「シナジー」はLINE Fukuokaが持つ設立当初からの強みでもあります。
職種を例に挙げると、LINE Fukuokaにはサービス運営や技術、デザイン、企画・マーケティング、コーポレートなど、様々で職種間の連携も日常的に行われています。
共通の業務を通した意見交換も活発で、部署と部署、技術と事業など、社内のあらゆるところで「シナジー」は生まれ続けていました。
もちろん社内だけでなく、LINE株式会社やその他グループ会社との連携も設立当初から密で、これらはLINE Fukuokaの特徴であり強みです。
さらに、Zホールディングスのさまざまな企業ともシナジー創出に向けたチャレンジが、すでにいくつも始まっています。
Zホールディングス経営陣へ直接質問!「福岡拠点に期待することは?」「シナジーをどう考えている?」
過去記事へのリンク
公開経営会議「シナジーからWOWを生みだす」とは?
全社方針発表のあとは、センター長らが合流。LINE Fukuokaテーマ「シナジーからWOWを生みだす」や、各センター方針についてのトークセッションです。やり取りの一部をご紹介します。
シナジーは必然的だった
CEO
鈴木
「シナジー」については、このメンバーでさんざん話しましたね。
実は、松山さんと私はほぼ同時期に入社で、8年くらい前になりますか?
当時の松山さんは、まだリリース前のLINE Payのサービス運営やカスタマーサポートを立ち上げから担当されていました。
何もない状態から、必要メンバーのアサインや他拠点とのやり取りなど。今思うと、まさにLINEグループ間のシナジーを生み出す動きだったなと思います。当時を振り返っていかがですか?
Service Businessセンター
松山
ローンチに向けて、前に進めることで精一杯。困ったときに相談する相手も決まっていない中、手探りでいろいろな方に声をかけ、話し合いを繰り返して業務や組織を形にしました。
それまで、海外拠点の方と仕事をしたことがなかったので、進め方や考え方はとても勉強になりました。相手も同じことを言ってくれていて、それは良かったなと思います。
CEO
鈴木
手探りだったとしても、やってみることでしか見つからないこともあるし、お互いを知るところから始まることもありますね。
「シナジー」と聞いて、新しくて大きなことをイメージする方もいるかもしれませんが、これまでもLINE Fukuokaのいろいろな場所で、必然的にシナジーは生まれていました。
相手を知るためには、まず●●を知る
CEO
鈴木
野中さんのProfessional Businessセンターと松山さんのService Businessセンターは、LINE Fukuoka設立初期から続いている業務も多く、私たちの強みが凝縮されているセンターだと思います。
Professional Businessセンターの2022年度方針の中に、「機能別組織からサービスを軸とした横断プロジェクト」の紹介がありました。
サービス成長への貢献を目的に、同じサービスに携わる複数の機能別組織(サポート、監視、審査、翻訳・ローカライズ、クリエイティブなど)が横軸で連携中ということですが、プロジェクトに携わっている方の声やそこからの発見はありますか?
Professional Businessセンター
野中
だからこそ、プロジェクトのはじめに「可視化」というフェーズを置きました。「そんなことができるんですね!」と他部署の業務を知った上で連携ができる体制になっています。可視化の後には、課題や要件を定義し、取り組んでいくテーマを企画していく予定です。
CEO
鈴木
「相手を知る」ための可視化ですね。
みなさんは「EQ」っていう言葉をご存じですか?心の知能指数を表すもので、感情をうまくコントロールして応用する能力のことです。EQの高い人は相手のことを知ろうとします。相手のことを知るとコミュニケーションがうまくいくからです。
ここで質問です。相手のことを知る前に、重要な「●●を知る」という段階があります。これを知らないと相手を知ることもできないと言われています。なんだと思いますか?
CEO
鈴木
正解!!まったく打ち合わせなしで、さすがです。
相手のことを知りたければ、まずはしっかりと自分のことを知ってオープンにする。そうすると相手のことを知れるようになる。とても重要なことです。
「私は(私の部署は)こんなことができます。どうですか?」とオープンにすることで相手のことが知れるようになります。特に入社間もない方は、自分たちの部署がどういう歴史を歩んできたか、どんなことに強みがあるのかをぜひ知ってほしいなと思います。
人財育成のアップデートはカリキュラムの体系化
CEO
鈴木
人財育成について、質問が来ています。(配信中に社員より寄せられたコメントを確認しながら)
進行中のことが多く、まだ詳細の発表はできないとは思いますが、触りの部分だけでもお話いただけますか?
コミュニケーションセンター
和田
そういったものを洗い出した上で、センターごとの育成ニーズも聞きながら整理します。いつどういった学習機会に参加するとより高い効果が得られるのか、職種や役職に沿って体系化されたカリキュラムを作成したいと考えています。
場作りについては、CEO鈴木も発信しています。
Kick-off 2022運営を通して育まれたシナジー
Kick-off 2022はテーマとして「シナジー」を発表するだけの場ではなく、「シナジー」を育む場にもなっていました。
部署⇔部署、職種⇔職種、社員⇔社員
各センターの方針発表前、CEOから全社員に向けて伝えられた言葉です。
「センターごとに発表する取り組みの中には、シナジーがあります。以前からあったものも新しくチャレンジしていくものもあります。それぞれのセンターにあるバリエーションを感じてください。
この場ですべてを詳細に伝えきることはできないので、各センター内でも部署のメンバー向けに戦略発表の場が設けられます。その資料は順次全社向けにも公開します。
より具体的な情報を手に入れる手段は準備しますので、このKick-off 2022をみなさんがシナジーをアウトプットするきっかけにしてほしいです。」
Kick-off 2022そのものが、シナジー創出の足がかりになるよう設計されていました。
実行委員
Kick-off 2022当日、輪になって語る登壇者を見守る姿がありました。Kick-off 2022実行委員です。
約20名からなるKick-off 2022実行委員が、CEO・経営陣とともに場作りを行いました。
全社員にテーマやセンター方針を理解してもらうために、情報をどうまとめてどう伝えるか、オンライン・オフラインでのミーティングを繰り返し、当日を迎えていました。
各センターから選抜されたメンバーは、部署の取り組みを理解していることやセンター長との距離の近さを活かして、投影資料作成や登壇者⇔実行委員のコミュニケーションで活躍。
オフィスファシリティや社員サポートを専門にしているコミュニケーションセンターやEnterprise ITセンターは、会場設営や配信環境の整備を。社内外のイベント実施経験が豊富なコーポレートグロースセンターは、Kick-off 2022のイベント立ち上げに向けた企画や社外パートナー連携なども担当していました。
部署も業種も異なるメンバーで構成された実行委員だからこそ、苦手な部分を得意なメンバーに任せられたり、任せた分は他の得意分野でサポートしたり。それぞれの専門性が発揮されており、まさに「シナジー」です。
LINE Fukuoka設立当初から持ち続けている特徴や強みを、改めて考えるきっかけにもなったKick-off 2022。
それらを最大限に活かし「We create “WOW” from Fukuoka」そして「シナジーからWOWを生み出す」を実現してまいります。