ローコード開発ツール「OutSystems」でバックオフィスの働き方改革を実現!【登壇レポ】
【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。
LINE FukuokaのIT推進室は、「LINE Fukuokaを働きやすさNo.1の企業に」をミッションに、DXを通して様々な部署の業務改善を行っています。 LINEグループで初めてローコード開発ツール「OutSystems」を導入し、同システムを活用した業務改善アプリを15個展開したIT推進室の松尾が、「OutSystems Japan Customer Conference 2021」に登壇したのでその模様をご紹介します。
▼LINE FukuokaのOutSystemsを使ったDX事例
OutSystemsの導入背景
「LINEグループの業務改善アプリを開発する上で、セキュリティの点や、外国籍社員が多く多言語対応が必要である点、事業変化のスピードが速いためスピード開発が求められる点など、様々なハードルがありました。『OutSystems』はこれらの開発にあたっての必須要件を満たしているため、導入にいたりました。」
「OutSystems」を使った業務改善事例①
紙台帳をDX「備品貸出システム(Renta Box)」
「紙台帳だった備品貸出の管理をタブレットアプリでシステム化した事例です。
紙台帳管理のシステム化で、以下3点の業務改善を目指しました。
- 『誰が・何を・いつ借りているのか?』をパソコン上で正確に把握
- 催促連絡の自動化
- 借りる側は、社員証をカードリーダーにかざしてボタンを選択するだけで貸し出し手続き完了
『OutSystems』によって、短期間でこれらを実現する備品貸出システム(以下、Renta Box)の開発が可能になりました。」
↑は開発したRenta Boxのユーザー導線です。
①カードリーダーに社員証をかざし、個人を識別
②画面に表示される備品画像一覧から、必要な備品を選択
③返却日を選択
④確定。備品貸出手続き完了
- 管理者がWeb上で備品を管理できるシステム
- 利用者が貸出状況や在庫をWeb上で確認できるシステム
- タブレット用のシステム
「OutSystems」を使った業務改善事例②
問合わせ対応をDX「無人問合せシステム(Counter Guide)」
「先ほどのRenta Boxに、無人問合わせ機能を拡充した事例についてもご紹介します。 - 問合せカウンターの営業時間外に勤務している社員(深夜/休日勤務)のサポートができない
- カウンターに寄せられた問合わせ履歴の記録作業が負担
- コロナ禍の感染症対策で、カウンター常駐スタッフの出社を見直したい
↑は、Counter Guideのユーザー導線です。
「こちらはRenta Boxの機能を含めた、このアプリの全体イメージ図です。
OutSystemsで開発したアプリにZoomのSDKを埋め込み、Zoom画面をWebviewで表示するように設計しています。
ユーザー視点では、RentaBoxとCounter GuideのUIは近い形で設計しているため、慣れた操作感で使えますし、言語選択機能を実装しているので外国籍社員にも使いやすいです。
OutSystemsの特長によって、これらのアプリのスピード開発を実現できたと考えています。
Renta Boxは2019年4月〜2021年7月末までで7,100回以上の備品貸出の対応業務が削減、Counter Guideはカウンター常駐スタッフの問合わせ対応履歴の記録作業の削減と在宅勤務を可能にし、ユーザーの利便性向上だけでなく、バックオフィスの働き方改革にもつながっています。
ローコードツールを触ったことが無いけれど、『OutSystems』を使って社内の改善に取り組んでみたいという方の参考になれば幸いです。」
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