【UIターン】福岡で叶えたい農業の夢。地方移住しても仕事も暮らしも妥協しないデザイナーが考えることとは?
【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。
シリーズ「UIターン in 福岡」では、出身地と別の土地でのキャリアを経て福岡に移住し、LINE Fukuokaで働くひとをインタビュー形式でご紹介します。今回登場するのはLINE関連サービスのデザインを担当するLINERです。LINE Fukuokaでの仕事と暮らしにフォーカスしてお届けします。
中山 涼 (Ryo Nakayama)
クリエイティブ室 デザインチーム所属神奈川出身のIターン経験者。多摩美術大学のプロダクトデザイン科卒業。
プロダクトデザイナーとしてキャリアをスタート。鞄を中心にしたブランドなど、複数のアパレルブランドを経験。物を作るためのデザインだけでなく、ECサイトなどで物を売るためのWEBデザインにも興味を持ち独学でWEBデザインを学ぶ。WEBデザイナーへキャリアチェンジ後、ベンチャー企業で経験を積み、LINE Fukuokaに2021年入社。
UIターンとは?
Uターン:出身地を離れた土地に勤務後、再び出身地に戻り就職すること
Iターン :出身地とは別の土地に移住し就職すること
暮らす場所として福岡を選んだきっかけ
― 以前は東京にお住まいで福岡に移住されてきたとのことですが、きっかけは何だったのでしょうか?
中山:数年前に夫から農業をしたいという夢を聞いたことです。挑戦したい栽培方法に合った土地を調べていく中で、福岡県内の地域が候補として上がり福岡移住を決めました。
ゆくゆくは肥料も農薬も使わない自然栽培にチャレンジしてみたいと思っています。夫は東京で仕事する傍ら農業の研修先を探しています。夫婦ともに農業は未経験ですが、夫とは「自然と共生したい」という共通認識があり、農業に関わることは特に違和感なかったですね。
福岡に移住して働く場所としてLINE Fukuokaを選んだ理由
―まず仕事先よりも先に福岡への移住を選択されていたのですね。その場合、東京の会社でリモート勤務するという選択肢も合ったのかなと思いますが、LINE Fukuokaを選んだ理由はなんだったのでしょうか?
中山:自分の理想とする制作環境があったことです。前職はどちらかというとスピードを重視する制作環境でした。いち早く情報を届けるためには制作スピードが重要ですが、それと同じくらいデザインのクオリティを大事にする環境に身を置きたいと考え、LINE Fukuokaだったら実現できそうだと感じたことが理由です。実際にLINE Fukuokaでは他のデザイナーからもフィードバックをいただき、デザインのクオリティを高めるための工程があります。同時にスピード感もある。入社して、まさに理想が叶ったと感じています。
また、今考えると面接していただいた上司の傾聴力が抜群に高かったことが、LINE Fukuokaで働きたいと思う決め手だったかもしれません。私の発言に対して否定的な素振りが一切ありませんでした。どんな意見でも、一旦受け入れて聞いてみようという姿勢が伝わってきて、こういう方がいる組織で働きたいと思いました。
LINE Fukuokaの魅力とは?
― LINE Fukuokaに入社してみて他にどんなところが魅力だと思いますか?
中山:3点あります。
1つ目は、従業員が穏やかで温かく、やる気に溢れていることです。前向きな意見や褒め称える言葉が常に飛び交う環境で、クリエイティブの質だけじゃなく、メンバーの人柄も素敵だと感じることが多いです。手を挙げたときにチャレンジできる場をすぐに整えていただけることもありがたいですね。
2つ目は、刺激的な機会が多いことです。LINE株式会社のクリエイティブセミナーにも参加でき、インハウスデザイナー発信のトレンドや、有名なデザイナーのクリエイティブに触れる機会があります。
3つ目は、マインドが変わったことです。「〇〇しなければいけない」ではなく、逆に「〇〇したい」と思うことが増えました。プライベートも仕事も前向きにスケジューリングできるようになりました。小さなことですが、この意識が毎日積み重なることはとても健康的です。
福岡で暮らすってどんな感じ?普段の過ごし方とは。
―中山さんの暮らしについても教えてください。どのように過ごしていますか?
中山:平日の朝は6:30に起きています。仕事が9:30に始まるのでその前に、大濠公園を歩く日、走る日、もしくはお家でピラティスする日を天気や気分によって決めています。オフィスでの対応が必要な場合以外は、在宅で仕事をしています。その日に予定していたタスクが片付いたら、そのまま家で過ごすことが多いです。夕食とお風呂の後は幅広く情報を収集する時間に充てています。デザイン方面だと実務に直結するような動画を、気になったものを拝聴していますね。デザイン以外の世界も拡げたいので、読書したりSNSでトレンドを追ったりもしています。
休日は出かけることが多いです。佐賀県の呼子や嬉野温泉、熊本県の阿蘇、大分県の湯布院、長崎県の波佐見など車であちこち行っています。キャンプも大好きです。散歩するなら大濠公園、海が見たいときは糸島。食材を買いに行く時はマキイというスーパー、お野菜は金子商店(https://kaneko-shouten.wixsite.com/gogo)という店舗なしの八百屋さんがおすすめです。福岡は都市部と自然が近く、コンパクトで住みやすいですよ。
中山さん提供。左から鹿児島の屋久島、福岡の竈門神社、熊本の阿蘇。
自分が一番心地いいと思えるリズムを意識。仕事と暮らしを両立するコツとは?
―中山さんは仕事と暮らしをどちらも大事にされている印象です。そんな中山さんが考える仕事と暮らしを両立するコツはありますか?
中山:朝に活動することですかね。どういうリズムで過ごすのが自分にとって一番いいのか知ることが大事だと思います。例えば私の場合、ピラティスをすると、自分の身体のことがわかるので自分と向き合いたい時に行うことが多いです。深夜にデザイン業務をした方が捗るという方もいますが、私は朝派です。なるべく夜の残業はしないようにしています。朝に活動した方が、自分の身体と折り合いがつけられるんです。仕事が忙しい時は特に、勤務時間を自分で決められるフレックス制度(※)がすごくありがたいと感じます。終わらないものは仕方がないから、今日はここまでやるという目標を決めていますね。デザインってこだわろうとすると終わりがないんです。だから目標を自分の中で設定することが大事です。
私にとっては仕事もプライベートも同じ線の上にあって、どちらも生活の一部です。
前向きに生活できるとクリエイティブに思考できるようになり、仕事が楽しくなってまた前向きになれる。
常に今の自分にちょうどいいことと向き合うことで、良い循環が生まれると思っています。
※職種や雇用形態によって異なります
これからチャレンジしたいこと
― 最後にこれからチャレンジしたいことを教えてください。
中山:仕事でいうと上流工程にも携わりたいです。具体的にはグラフィック面も勉強しつつ、UIやUX設計の方もチャレンジしたいと思っているので、インプットをもっとしていきたいです。暮らしの中では、農業へのチャレンジです。全く新しい領域なので不安もありますが、ひとつひとつ学びながら前に進みたいと思っています。
まとめ
仕事とプライベートをきっちり分けたいという価値観の方も多い中で、どちらも延長線上にあるという考え方が新鮮でした。仕事と暮らしのバランスで悩む人も多いと思いますが、中山さんはどちらも大切にしており、自分が自然体でいられる環境を大事にしていて、それが実現できていることが印象的なLINERでした。
LINE FukuokaではUIターンでの転職も歓迎しています。
中山さんのお気に入りスポット:大濠公園
大濠公園とは
慶長年間、黒田長政が福岡城を建築する時、博多湾の入江であったこの地を外濠として利用、昭和2年ここで開かれた東亜勧業博覧会を機に造園工事を行ない、昭和4年県営大濠公園として開園したものです。大濠公園は福岡市のほぼ中央に位置し、総面積が約39万8千平方メートルあり、うち約22万6千平方メートルの池を有した、全国有数の水景公園です。公園内には、池の周辺約2キロメートルの周遊道、野鳥の森、児童遊園、能楽堂、日本庭園、および4つの橋で結ばれた中の島や浮見堂、ボートハウス等を配し休養、娯楽や体育の向上に利用されています。
大濠公園公式サイトシティガイド(https://www.ohorikouen.jp/about/#outline )より抜粋
おまけ
実はピラティスの資格を持つ中山さん。普段外でピラティスはしないとのことでしたが、せっかくなので中山さんのお気に入りスポットである大濠公園に行ってピラティスを体験させてもらいました。
ピラティスはインナーマッスルを鍛える筋トレ要素も強いエクササイズで、元々は負傷した兵士のリハビリのために開発されたものだそう。翌日筋肉痛になり運動不足を痛感しましたが、ひとしきり体を動かした後はなんだかスッキリ!お天気も良くて気分も晴れやかな気持ちになりました。
意外とキツいこの体勢。中山さんの姿勢がお美しい。