テクノロジーで実現する「一体感」3年ぶりの福岡マラソンで街がひとつになる3つの施策

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【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。

こんにちは!Marketing Communication室の久保です!

LINEとLINE Fukuokaは福岡マラソンにオフィシャルコミュニケーションパートナーとして参画し、コミュニケーションの力で大会を盛り上げるべく、様々な企画を実施しています。
福岡マラソン2022において企画を担当した3名に、企画趣旨や実施にあたっての工夫や苦労について聞きました!


コンセプトは「一体感」です。
3年ぶりの開催となる福岡マラソン2022では、ランナーはもちろん参加するボランティアの皆さまや応援する全ての方にとって一体感をもって楽しめて、記憶に残る大会にしたい。そんな思いからLINE Fukuokaは3つの企画を実施しています。

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全国からランナーへ向けた応援メッセージを募集「42の応援メッセージ」


福岡マラソン2022に出場するランナーへ、大会LINE公式アカウントを使って応援メッセージを届けることができるという企画。寄せられた応援メッセージの中から大会実行委員会とLINE Fukuokaが42点を選定、メッセージフラッグとして、マラソンコース沿道1kmごと・42ヶ所に設置。約1.4万人のランナーを励まし、ゴールに導く企画です。

担当した田中利奈さんに話を聞きました!

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久保:この応援企画は2回目の実施ですね
田中:福岡マラソン2022は新型コロナウイルスの関連で沿道応援が奨励されていないので、42.195kmを走るランナーの気持ちを支えてくれる“応援の力”が例年よりも弱くなってしまうのでは?という懸念を持ちました。全国から応援メッセージを集める42の応援メッセージは、前回大会においても大変好評で、今大会でも大きな意味を持つと考えたため企画を進めることにしました。

久保:福岡マラソン2022の新たなポイント・工夫について教えてください。
田中:ポイントは3つあります。
・LINEを利用して応援メッセージを集めた点
・SNS発信がしやすいように、応援メッセージ画像をDLできるようにした点
・ニックネームをフラッグ内に入れた点

久保:どんな効果や反響がありましたか?
田中:応募の場をLINEに集約することで、取り組みの周知から応募までスムーズな運用が可能になりました。応募者とのコミュニケーションもより細やかになったと思います。
応援メッセージ画像のDLも、応募者が家族や友人に向けて直接応援のメッセージを送れるようになり、新しいコミュニケーション機会につながっているようです。ニックネームは個性的なものからクスッと笑えるものまで様々で、メッセージと合わせて読むと応募者と応援対象者の世界がそこに見えるようで、とても読み応えのあるメッセージばかりでした!


久保:大変だったことも多かったですか?
田中:前回と違う点として、よりスムーズにメッセージを送っていただけるように、専用のシステム開発(LIFF)を行ないました。そのため、納期と仕様の把握が大変でしたね。また、沢山のメッセージをいただいた中から、42点を選ばないといけない…という苦しさもありました。例えば、「妹の古希のお祝いに2人でゴール目指そう」や「人生の伴走 ありがとう」という送っていただいた方の背景が見えるような、とても胸が熱くなりグッとくる内容でしたが42点の選考からは漏れてしまいました。全てのメッセージの思いを受け止めながらも、どれかを選ばないといけない苦しさ…は想像以上でした。

久保:最後に応募していただいた方、ランナーと参加される方に一言!
田中:多数の熱いメッセージをお送りいただき本当に感謝しています!大会当日の沿道に、各地点の特徴に合わせた応援メッセージを設置していますのでお楽しみに!

【プレスリリースリンク】
https://linefukuoka.co.jp/ja/pr/news/2022/100411

福岡マラソン2022で実施している企画で最も特徴的なのが、LINEグループが有する「テクノロジー」を大いに活用している点だと思います。続いて紹介する2つの企画は、アイデア出しからローンチまで、LINEグループの連携やシナジーにより実現された企画です!

大会LINE公式アカウントに「LINE CLOVA」のAIチャットボットを搭載


福岡マラソン2022 LINE公式アカウントの問い合わせ対応機能「よくある質問」に、AIチャットボット「CLOVA Chatbot」を搭載しました。ユーザーからの質問に、AIが適切な情報を返答する仕組みで、ユーザーの利便性の向上やコールセンターへの問い合わせ件数減少など運営面での効率化を目指した企画です。

担当の鶴ヶ野里奈さんに話を聞きました!

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久保:企画背景を教えてください(どうしてこの企画をやりたいと思ったのか)
鶴ヶ野:きっかけはLINEグループ全社に福岡マラソン2022で実施する企画の「プロダクトアイデア(技術提供)募集」を行ったことです。グループ全体で非常に多くのアイデアが集まりました。その中に「AI」を使ったアイデアがありました。具体的にはLINEが有するAIテクノロジー「CLOVA Chatbot」を用い、ユーザーからの質問に対して24時間対応する…といったものです。

久保:企画のポイント・工夫について教えてください。
鶴ヶ野:システムに投入する情報の精査や調整にはかなりの時間を使って行いました。ユーザーがどういった情報を求めているのかは、これまでコールセンターに寄せられた問い合わせやランナー向けパンフレット、ランナー経験者にもらった意見などを参考にしました。
また、福岡マラソンは県外からの参加者も多いです。県内外の方から親しみをもって使っていただけるように、特定のキーワードには博多弁で回答したり、九州・福岡を拠点に活動するアイドル「LinQ」にも協力いただき手書き応援メッセージを盛り込んだり。福岡らしい要素も追加しています。雑談要素もいれているので、ぜひ色々話しかけてほしいです!

久保:苦労した点はどういったことでしたか?
鶴ヶ野:やはり「情報の精査・調整」にはかなり時間も費やしました。ユーザーの欲しい情報は何か?そのためにどのような質問を入力するのか?的確な回答になっているか?分かりやすくするために補足情報や画像を付けた方が良いのか?など、あらゆる観点で検討が必要になりました。ランナーや参加者にも意見を聞き、大会事務局の皆さんとテストと改善を繰り返すことでようやく実装することができました。

久保:最後に利用していただく方に一言!
鶴ヶ野:気になったことや、お困りごとがある場合は、AIチャットボットをぜひお役立ていただきたいです!たくさん利用してもらってAIが再学習することで、どんどん回答の精度が上がっていきます。使用後に「知りたい内容は見つかったと?」とチャットが出てきますので、ぜひご回答をお願いします!
たくさん話しかけて色々な“福岡らしいシナリオ”の会話パターンも見つけてみてくださいね!


また、AIチャットボットの実装には、AI運営室 栗原大輝さんをはじめ、AI運営室の有志数十名により実現した企画でした。福岡マラソンのAIプロジェクトがあると部署内で伝えたら、当日に進んで手を上げてくれたメンバーです。

通常業務もある中で、時間を捻出するために事業部とかけあって、通常業務の優先度を変えたり、残業をしたりと時間を作って対応いただきました。プロジェクト進行を管理するために皆で話し合って役割分担を決めてwikiやスケジュールまで整理いただいたそうで、頭が上がりません。


AIチャットボットの実装には、AI運営室 栗原大輝さんをはじめ、AI運営室の有志数十名により実現した企画でした。代表して栗原さんにコメントをいただきました!

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チャットボット運用で一番大切なのは、実際の利用者を想定し、シチュエーションや心境を具体化させることです。
有志で協力してくれたAI運営室のメンバーのモチベーションの高さには助けられました。私自身マラソンという競技には疎かったので、その協力なしには実現できなかったと思います。
本来1ヶ月くらいかかりそうな作業を、1週間かからず終わらせましたし、アウトプットの質も非常に高かったです。AI運営室のプロ根性を見ました!
福岡マラソンという、地元の大きなイベントに関わらせて頂けたのは良い経験だったかなと思っています。

【プレスリリースリンク】
https://linefukuoka.co.jp/ja/pr/news/2022/102111

ランナーや応援者に、世界に一つのNFTバーチャルトロフィーを配布


福岡マラソン2022を走り、応援し、支える全ての参加者の方に記念品として、NFT(非代替性トークン)のバーチャルトロフィーを配布するというものです。
これまでにない大会体験として楽しみながら一体感を感じ、世界に一つ、自分だけの記念品として、大会の記憶とともに手元に置いていただくことを目指して企画されました。
福岡市主催のイベントでNFTを活用するのは初めてのことで、とても注目度の高い取り組みになりました。

担当した種子島康時さんに話を聞きました!

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久保:企画背景を教えてください(どうしてこの企画をやりたいと思ったのか)
種子島:企画のきっかけは、上記のAIチャットボットと同様に、LINEグループ全社に福岡マラソン2022で実施する企画の「プロダクトアイデア(技術提供)募集」を行ったことです。LINE Xenesisの事業部長 上遠野さんがその呼びかけに反応いただき話が始まりました。昨今の新技術として関心の高いNFTを活用したチャレンジをしたいと考えていたタイミングだったのでありがたいお声がけでした。

久保:企画のポイント・工夫について教えてください。
種子島:一番のこだわりは、参加者の皆さまに「一体感」を感じていただくことでした。3年ぶりの大会ということもあって今年のLINE Fukuokaの取り組みのコンセプトになっている「一体感」をこのNFTの企画を通して届けたいと思いました。福岡で言うとプロ野球で福岡ソフトバンクホークスが優勝した時のような! ホークスへの関心・関与度は人それぞれでも街全体が一気にホークス祝勝ムードになるような感じで、ランナーもボランティアも応援者も地域の人も、みんなが「福岡マラソン2022よかったね!」と感じられる大会をNFT施策で作りたいと思いました。
なので、NFTの配布対象を狭めないことはとても意識しました。
また、クリエイティブもみんながもらって嬉しいこと、福岡マラソンでもらったんだーと友達に言いたくなることを意識して作りました。

久保:苦労した点はどういったことでしたか?
種子島:1つは初だらけの取り組みだったため、各所の調整は大変でした。まず、福岡市としてNFTを扱うのが初、またLINE NFTとして公共団体との連携は初、おまけにエアドロップという無償配布機能を使って多くの方にNFTを配るのも初、ということで全てが手探りの中、企画を固め進行しました。
もう1つはクリエイティブの制作。福岡市としてのトンマナや許容範囲を守りつつ、受け取る方に喜んでもらえ、さらに話題にしてもらえるようなものを作るのは大変でした。

久保:最後にNFTのトロフィーを受け取られる皆さんに一言!
種子島:マラソンが終わった後に、「福岡マラソン2022楽しかったな」とか「みんな走れたかな?」とか「あっ終わったんだ」でも、とにかくNFTのトロフィーが届くことで、自分と福岡マラソン2022のつながりを感じてもらえるきっかけになると嬉しいです!
あわよくば、家族や友人との会話の中で、トロフィーのことを少しでも触れていただけたらすごく嬉しいです。


本企画の実現には、LINE NFTの多くのメンバーが関わり実現しました!企画運営で廣瀬裕利さん、LINE Xenesis_ブロックチェーン企画運営チーム、アライアンス周りで荒川亮さん、LINE NFT Alliance & BizDev、マーケティングは佐野由生子さん、PRは高潤華さん。代表して 廣瀬裕利さんにコメントをいただきました!

福岡マラソン x NFTという初の取り組みに、参加することができて大変光栄です!個人的にも福岡は好きな街なので、福岡を盛り上げるためにNFTが活用されることは非常に楽しみで。
LINE NFTとしても初の公共団体との契約ということもあり、各所との調整や規約の整理、オペレーションの調整 etc…、常に時間との闘いでした。より多くの人にLINE NFTを知ってもらいたいというPJメンバー全員の気持ちは一貫して肌で感じていて、終始熱量高く取り組むことができました!と言うより、熱量高く取り組む理由しかなかったですね(笑)
興味はあるけどNFTってなんだか難しい…そんな声もよく聞きます。今回のNFTバーチャルトロフィーの受け取りは思っていたよりも簡単に体験できると思っています!


【プレスリリースリンク】
https://linefukuoka.co.jp/ja/pr/news/2022/110411

 

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