高卒新卒を採用していないIT企業による「高校生インターンシップ」実施レポート
2024年7月23日から24日にかけて、高校生インターンを実施しました。
今年は、宇美商業高等学校、福岡女子商業高等学校、大分県立情報科学高等学校の3校の生徒さんを合同で受け入れました。
IT企業の仕事は子どもたちの人気職業ランキングの上位に入りますが、高校生のインターンシップを受け入れているIT企業はごくわずかといわれています。当社では高卒新卒の採用は行っていないものの、進路選択を考える上でIT企業の働き方を知りたい子どもたちを支援するために、昨年から高校生インターンシップの受け入れを行っており、今年で2回目の開催となります。
当社が高校生インターンを行っている背景の詳細は、過去のブログをご覧ください。
https://blog.lycomm.co.jp/tag/company_initiatives/20230921_01_corporate.html
今年も、高校生の進路選択を支援するべく、昨年に引き続きデザイナー、イラストレーター、カスタマーケア、社内コンサルタントの社員に加えて、新たにLINE GAMEのプロモーションチームも加わってくれました!
本記事では、当日のイベントの様子をお届けします。
インターンシップのプログラム
1日目の午前は、いろいろな部署の社員によるパネルディスカッション。当社はセールス、カスタマーサポート、テスト、社内コンサルタント、クリエイティブなど多様な部署があります。多様な職業を伝えるとともに、それぞれのキャリア背景や働き方を知ってもらうことで、進路の選択肢を広げることを目的としています。
午後はLINE GAMEのSNSプロモーション企画体験。LINE公式アカウントを使ったゲームの宣伝方法を実際にプランニングし、配信案を考えてもらいます。
2日目の午前はデザイナーのアプリデザイン体験。LINEをより魅力的なアプリにするための機能やUIを企画してもらいます。
午後は志望職種と社員との交流。インターン中に聞けなかった、詳細な進路相談や業務や働き方に関するについて、社員に直接相談ができます。
いろいろな部署のQ &Aセッション
Q&Aセッションでは、カスタマーサポート、社内コンサルタント、LINE GAMEマーケター、デザイナー領域の担当者がそれぞれ登壇し、生徒さんの疑問について回答しました。
▲社内コンサルタントの加藤さんは、新卒入社で夢だった化粧品会社に入社したものの、通勤の大変さから「自分にあった働き方」を考えるようになり、在宅勤務が可能なLINEヤフーコミュニケーションズへの転職を決めた経験を話しました。
全く異業種から転職してきた社員、3回も転職を経験した社員、水族館で働くことを目指して専門学校に入学したものの、就活のタイミングでゲーム業界に進路変更をした社員など、進路選択の道筋もキャリアのバックグラウンドもさまざま。しかし、仕事において欠かせないスキルについては、どの職種も「コミュニケーション能力」と口を揃えていたのが印象的でした。
▲「僕も皆さんと同じく商業高校ですが、簿記の勉強は意外にデザイナーの仕事に役立つので頑張ってください」と話すデザイナーの佐々木さん。勉強したことが将来意外なところで役立つんですね。
LINE GAMEのSNSプロモーション企画体験
参加した生徒さんの多くがIT業界とゲーム業界の両方の仕事を志望していたため、今回初めてゲーム事業運営部に協力を仰いだところ実現
生徒さんにLINE GAMEの「LINE POP2」を事前に体験してきてもらい、ユーザー獲得に向けたSNSプロモーションプランを考えてもらいました!
▲プロモーションプランを作る上での手順を説明し、実際に体験してもらいます
▲「自分たちが設定したユーザーに対して、宣伝バナーはどんな色が最適か」を、生成AIに質問する生徒さんもいて驚きました。
▲当社は、在宅勤務をしている社員もいます。在宅勤務のデザイナーにどんなバナーを作ってもらいたいのかリモート環境で説明をしてもらうことで、IT企業の多様な働き方の一端を体験してもらいました。
▲発表では、子ども向けから、お年寄り向けまで、さまざまな世代・切り口に向けてLINE POP2のプロモーション企画案が発表されました。
デザイナー体験
2日目はクリエイティブ部によるアプリデザイン体験。一般的にデザイナーは画面イメージを作るだけと思われがちですが、実はそのサービスをより魅力的にするための機能を考えるのも大事な仕事の1つです。
今回は、LINEをより魅力的にするために追加する機能を企画してもらいました。
▲LINEを魅力的なサービスにするために、自分が好きなアプリの良いところを言語化し、それをLINEとどうやって融合するのかを考えます。
▲「InstagramのDM機能の『入力中』が表示されるシステムは便利だからLINEに入れたい」など、とても具体的なアイディアが飛び交っていました。
▲機能を考えたら、UIもデザインします。アイディアをサービスとして形にするため、ギリギリまで議論を重ねていました。
▲最後にみんなの前で企画をプレゼンします。「たまごっち」と融合してLINEスタンプのキャラクターを友だちと育てる機能や、既読スルーをしているユーザーに「返信忘れ」のリマインドが届く機能など、ユニークなアイディアが次々と発表されました。
志望職種と社員との交流会
LINE GAMEの社員、LINEサービスのデザインやイラストの社員と生徒さんとの交流会を開催しました。デザイナーがセンスを磨くために日常で意識していること、学校卒業からイラストレーターになるまでの進路、マーケティングが上達するコツなど、さまざまな質問に社員が回答しました。
最後は、インターンシップの職業体験コンテンツを提供したメンバーと生徒さんで記念撮影を行いました!
▲生徒さん全員をフレームに収められなかったので、複数回にわたって集合写真を撮影
今年はじめて挑戦したコンテンツもあり、スムーズに進行しなかった面もありましたが、参加した生徒さんからは、「一度就職したら、定年まで勤めるのが当たり前なのかと思っていた。社員さんとお話しして転職が当たり前の時代なんだってことが知れたことだけでもすごい価値があった」「IT企業ってパソコンで仕事するってイメージしかなかったから、いろんな仕事の存在を知って、理解が深まった」「コミュニケーション能力の大切さを学んだ。コミュニケーション能力をどうやって向上させていけるかを考えながら残りの学生生活を送っていきたい」などの感想をいただけました。
参加生徒さんたちの進路選択の一助となっていれば幸いです。
LINEヤフーコミュニケーションズは、インターンシップなどの地域活動を通して、これからもIT業界を目指す次世代を応援してまいります。