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[インタビュー]セキュリティに関する課題を可視化する「情報セキュリティ/マネジメント担当」

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【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。

「LINER~私のシゴト~」では、LINE Fukuokaで活躍するLINERたちのシゴトの魅力やキャリアについてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは情報セキュリティ室の2名。社内に存在するセキュリティに関する課題を可視化して、さまざまな手段で解決を推進しています。

原田将志
情報セキュリティ室 室長
情報通信系の専門商社でインサイドセールス、コンタクトセンターの情報システム部門を経験した後、2020年に入社。
IT支援室のマネージャーを務めた後、2022年に情報セキュリティ室を立ち上げ。現在は同部門の室長を務める。

小久保瑛介  
情報セキュリティ室 所属
人材系企業に新卒入社後、情報セキュリティ関連業務を7年間経験。
2022年8月LINE Fukuoka入社。

 

─ これまでのキャリアと入社のきっかけを教えてください

原田:前職では、コンタクトセンターの情報システム部門で、社内ネットワークの構築やヘルプデスクを担当していました。社員からのPC関連の問い合わせに応えたり、新拠点の立ち上げを担当したりと、業務の幅は非常に広かったです。
その中で、徐々にセキュリティ関連業務に携わる割合が増えていき、セキュリティに専念できる環境で働きたいと転職を考えるようになりました。当時LINE Fukuokaは情報セキュリティチーム立ち上げのタイミングで、部門のメンバーや採用担当者と面談を重ねる中で、セキュリティに対するスタンスに共感する部分が大きく、入社を決意しました。

小久保:入社以前は、人材関連企業で情報セキュリティのインシデント対応や、個人情報保護業務、業務システムの監査などを担当していました。
新卒入社以来7年間セキュリティ領域に携わっていたのですが、取り扱う情報に大きな変化がなく、自分自身のスキルの幅が広がらないことに課題感を感じていて。前職と業種や取り扱う情報が全く異なるLINE Fukuokaに興味を持ちました。また、選考が進む中で感じた意思決定や情報更新の速さが、入社の決め手になりました。

2業務内容を教えてくださいの上

─ 業務内容を教えてください

原田:LINE Fukuokaの情報セキュリティ全般を担っています。
もう少しわかりやすく言うと、社内に存在するセキュリティに関する課題を可視化して、さまざまな手段で解決していく仕事です。解決手段は、情報セキュリティガイドラインの作成、社内規程の改定、社内外のステークホルダーの調整など、多岐にわたります。
問題の本質を掴むため、部門内の議論に終始するのではなく、実際に現場で業務を担当している社員から話を聞いたり、親会社・関連会社の担当者からの意見を取り入れたりすることで、課題の可視化をしていくケースが多いですね。

小久保:私自身は、社員からの問い合わせ対応と、外部委託先の監査を担当しています。


【社内問い合わせについて】
日々発生するため、案件の内容に応じて担当者に振り分けられます。具体的な事例を挙げると、新規にシステムを導入するにあたり、社内のセキュリティルールに合致しているかどうかアセスメントの依頼を受けるようなケースが多いです。

【外部委託先の監査業務】
まず、新規で委託先を検討する際は情報提供に関するルールの策定や委託先の審査を行います。また、すでに委託を依頼している先に対しても、定期的な監査を実施します。委託先に出向き、適切なセキュリティ対策が取られているか、情報を所定のルールに則った形で正しく扱っているのかを確認します。PCの設置や入退室の制限など運用を確認しながら、気になる箇所があれば指摘や改善指導をおこなっています。


原田:また、これから更に力を入れたい業務は【社員への情報発信 (啓発・教育)】です。情報セキュリティガイドラインの作成、社内規程の改定・整備を取り組んできましたが、それらを社員に「適切に伝える・理解いただく」という部分でまだまだ改善の余地があると感じています。今後情報セキュリティ室を拡大する中で、教育や広報に興味がある方にも加わっていただき、社員への情報発信についても更に推進していける体制を整えていきたいですね。

─ 業務については、定型・イレギュラー対応どちらが多いのでしょうか

原田:定型なものは少ない印象ですね。
案件毎に個別の対応を行うことが多いですし、取り扱うLINEサービスは多岐にわたり、各サービスによって守るべきルールが異なるためです。
たとえば、LINE の公式アカウント上で扱う情報と、LINE Pay などの金融サービスで扱う情報では当然異なる部分が多いため、案件や内容に応じて検討すべき要件が異なるようなイメージです。とはいえ、部門メンバーも経験豊富なので、ゼロベースで全て考える必要はありません。社内に蓄積された過去の知見を活かして取り組めます。

3ポジションの魅力の上

─ ポジションのやりがいを教えてください

原田:LINEは国内でも特に多くの方にご利用いただいているアプリケーションです。数千万人~数億人が利用する、社会インフラサービスのセキュリティに関与できるという責任の重さは何よりの魅力ではないでしょうか。
先ほども述べましたが、サービスは多岐にわたります。サービス特性に応じたセキュリティ管理や環境を整備していく必要があるので、同じことの繰り返しがありません。常に新たな挑戦を続けるため、業務に飽きずに続けられることも個人的には魅力的です。

小久保:原田さんと重なりますが、莫大なユーザーを抱えているため、セキュリティ上の判断にも広い視点が求められ、日々スキルアップできる環境にやりがいを覚えます。入社後3か月ですでに主担当の案件を任せていただくなど、裁量権も非常に大きいです。もちろん苦労はありますが、案件をリードすることで、知識の吸収速度も格段に上がると感じています。

原田:能力がある方には、積極的にリードをお任せしていきたいと思っています。
目安としては、入社後3カ月ほどで一通り全体像を把握しつつ、一部の案件は自走していただくことが理想かな、と。もちろん必要なフォローは継続しますのでご安心を!


─ 一方で、難しさや苦労はありますか

原田:セキュリティマネジメントの業務には、一つのルールや立場で判断ができないという難しさがあります。
ユーザーニーズや法令、社会通念的な部分を考慮しつつ、更に社内の要望を加味しながら、総合的に判断する必要があります。
更に当社はステークホルダーが多く、親会社である LINE 株式会社や Zホールディングスグループ企業など、さまざまな要求に応えていく必要があります。
それらの要求が最前線で業務を遂行される現場の方々の意向や考え方と必ずしも一致するわけではないため、出来るだけ全員が納得感をもった着地となるよう天秤のバランスを取っていくイメージです。


─ 天秤のバランスを取るコツは何ですか

原田:ルールや制限を設ける立場なので、下手すると煙たがられる存在になってしまいます。ただ、それでは業務の最適化ができないので、受け入れてもらえるよう普段から柔らかなコミュニケーションを意識しています。
どんな堅苦しいことでも、こちらから一方的に押し付けたり、指示したりするのではなく、皆さんのご意見を伺いながら、納得感を持ってもらえるように意識をしています。(話を受け入れてもらえるように、できるだけ"笑顔"も意識しています……笑)
私個人としてではなく、情報セキュリティ室全体の印象として「相談しやすい」「話しやすい」という状況を作ることが理想ですね。


─ 小久保さんが業務の中で感じている難しさや苦労を教えてください

小久保:まさにやりがいの裏返しではありますが、前職の経験値だけでは判断ができない案件が多く苦労しています。前職と比べて、ユーザー数、ステークホルダーの数が圧倒的に多いため、自身の感覚はまだまだ甘いな…と感じています。

入社3カ月経って、ようやく全体像が把握できてきたので、これからはスピーディに的確な判断ができるようになっていきたいですね。

4前職のどんな経験の上

─ 前職のどんな経験が活かせますか

原田:求人票に必須経験は記載しているものの、具体的なスキルよりも、実はセキュリティに対するスタンスの方が重要だと思っています。

小久保さんも、前職の経験を通して、企業活動におけるセキュリティや、社員啓発の重要性を身に染みて感じていらっしゃって。面接でお話すると、社内に教育が浸透せず、トライ&エラーを繰り返したことで、そのような意識が醸成されてきたことが伝わってきました。
スキルやご経験のフィットだけでなく、経験を通して培われたセキュリティに対する姿勢が、当社と重なる部分が非常に多かったので、ご入社いただいたという経緯があります。


─ 知識やスキルは入社後でも取得可能だと思いますか

原田:社内のルールや業務に関する知識は、入社後キャッチアップが可能です。
一方で、セキュリティに対する姿勢や考え方は、前職までのご経験で培われてきたものが活きると思います。LINE Fukuoka はもちろんのこと、別の会社にセキュリティ担当者として転職される際にも重宝する要素なのではないかと思っています。


─ 最後に、どんな人と働きたいですか

原田:何よりも、仕事を楽しめる方ですね。
セキュリティの業務はポジティブな面ばかりではないので、その中で「正しいことやっている」「会社に貢献できている」「自身が成長している」など、自身をモチベートできる方と一緒に働きたいです。現在部門に所属しているメンバーもその部分は共通していると思います。もう一つつけ加えるのであれば、ご自身の主張を持って存在感が出せる方。入社からの期間は関係なく意見を採用していく風土があるので、自分ならどうするかを常に考えながら、臆することなく意見が言える方と一緒に働きたいです。

 
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今回インタビューをした「情報セキュリティ/マネジメント担当」に関連する募集はこちらからご覧ください。
 

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