[インタビュー]エンジニア向け英語学習制度を活用した3名のエピソードをご紹介

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【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。

LINE Fukuokaには26カ国から集まった外国籍社員が在籍しています。中でも主にサービス開発を担う開発センターの外国籍社員の比率は52.8%に達しています。コミュニケーションに英語が用いられる機会が社内でもとくに多い環境です。そこで今回は、エンジニアの英語力を支える社内制度「英語学習制度」を活用しているエンジニアに話を聞きました。

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LINE Fukuokaの英語学習制度とは?
LINE Fukuokaでは、2016年から開発室の日本語話者メンバーに向けに英語研修を提供しています。業務で英語を使うことを想定して学習カリキュラムを設計しています。社外サービスを利用したオンラインでの英会話レッスンに加えて、社内の英語講師やネイティブ講師を招いて学習する機会があることが特徴です。 また能動的に学習することで成長スピードが高まるため、社員の自主性を大切にし、英語学習制度の利用は強制ではなく希望制になっています。

 

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入社時の英語力と英語を身につけようとしたきっかけ

―入社時の英語力を教えてください。

前田:英会話は旅行先での買物や、料理を注文するのがやっとでした。話しかける直前に、あらかじめ翻訳した英文を見て読む、みたいな感じでしたね。

山道:僕は英語を使うこともなかったので、入社直前はTOEIC580点ぐらいでしたね。英語のドキュメントを読んだりする程度のレベルだったかなと思います。

金子:英語でドキュメントを読むこともGitHubで英語のやり取りすることもかなり抵抗がありました。英語話者が多いので英語でコードレビューを書くことが多いのですが、日本語でコードレビューを書いていました。正直英語アレルギーでしたね。

英語学習制度について

―社内制度を利用して良かった点を教えてください。

山道:これまで英語学習と言えるほど勉強をしたことがなかったので、初めてきちんとした英語学習をしているなというのが率直な思いです。その中でもこの制度を利用して良かった点は2つあります。

1つ目は効率的な勉強法を実施できる点です。独学ではどのように勉強すれば効果的であるかわかりませんでした。社内の英語学習制度では専門的な人が考えた信頼できる方法で学習を行えるため、効率的かつ効果的に英語を学ぶことができます。

2つ目は学習時間を確保できる点です。業務時間内に英語のレッスンができるので、プライベートなどを言い訳にせず学習する時間が確保できています。あとはチームの中に英語話者がいるので、学んだことをすぐに実践できる環境があるのは身に付きやすいポイントだったかなと思います。

前田:山道さんと同じで、勉強という勉強は学校の授業でしかしたことがなかったですね。僕の場合はそもそも勉強が苦手でして・・・笑。ある程度強制力のある枠組みがないと続かないと思っていたので、社内の制度があることは良かったです。

また、業務時間内で社内英語クラスやオンライン英会話を受講できるので、お得感がありました。同じクラスを受けている同僚がいるとサボれない緊張感があるのでモチベーションになっていました笑。英語のレッスンと業務の切り替えがシームレスで、学んだフレーズをすぐに試しやすかったです。 英語のクラスが午前中に開催されて、そこで覚えたフレーズをその日のうちに使ってみる、などは実践していましたね。

金子:まずは先生から自身のウィークポイントについて適切なフィードバックをもらえて 、各人の英語に関する課題に対して、集中的かつ効率的に勉強できる点は良いと思います。

あとは、英語のグループレッスンも同じレベルの人で構成されています。他の人が頑張っていると刺激がもらえますし、私も頑張らなきゃとモチベーションにもなっています。一人で学習するとどうしても継続が難しいですが 、社内の英語を学ぶ意欲のある同僚と一緒に学習する環境があるのはありがたかったです。

継続的に学ぶことで英語力が向上し、同僚が何を話しているかも理解できるようになったり、英語の文章を読んだり書いたりすることに抵抗がなくなってきました。learningenglish_2

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―実際に英語力は伸びましたか?

前田:はい、伸びたと思います!
英会話でいうと、入社当時は頭の中で日本語から英語に変換するプロセスがあったのですが、今ではほとんど英語を英語のまま聞いたり話したりできるようになったと思います。入社当時は同僚に通訳してもらうこともありましたが、今では僕も通訳ができるようになりました。あとは英語で雑談できるようになったり、英会話のpodcastや海外ニュースが理解できるようになったりした点で英語力が伸びた実感があります。

金子:英語のドキュメントを読むときに「うっ」と感じなくなった時、英語に対する抵抗がすごく減っていることを実感しました。レビューのやり取りも英語が当たり前になっています。リスニングもリーディングも伸びていますが、とくにリスニング力が上がったと思います。正直、レッスンを受ける前はなにも理解できていなかったのですが、今はコミュニケーションも問題なく取れるようになっているので、業務が円滑に進むようになっていますね。

山道:僕も英語力はとても伸びていると思います。やはり週1回の先生とのレッスンの影響がすごく大きいと思っていて。わかりやすく楽しい単語テストやリスニングのコツを教えてもらえるんです。継続的に学習をしていくことで、自然と英語力が伸びていましたね。またチャットや社内資料の作成時には英語を以前より早く読み書きできるようになっている実感があります。チームの英語話者のメンバーとの会話では、少しずつ自分の話したいことが伝えられるようになりました。

―とはいえ今も苦労していることはありますか?

金子:リスニング力は向上しているので、同僚が何を言っているかを理解することはできるようになってきていますが、自分の意見を英語で伝えることが難しいなと感じています。一緒に働いている人の中にネイティブの方もいるので、どんな単語を使っているか、どんな言い回しをしているかを聞き、自分も真似しながらスピーキングの幅を広げられるよう工夫しています。これからも継続的にアウトプットしてスピーキング力を高めていく必要がありますね。 

山道:語彙力ですかね。
もともと勉強していなかったこともあり、英単語をあまり知らないので、文章や会話の中で知らない単語が出てくることが多々あります。音は聞こえるけど、そもそもこの単語なんて意味だっけ?みたいな感じです。そのたびに調べるのですが頻出ではない単語はすぐに忘れてしまいます。

ただ、毎週ゲーム形式の単語テストのおかげで少しずつわからない単語が減ってきています。レッスン中にも類語を教えてくださるので、単語の意味だけでなく単語同士の関係なども学べています。 

前田:僕の場合はチームが変わり、今は日本語話者の多いチームにいて、英語で話す機会が減っているので少し危機感があります。英語のドキュメントを読むことはありますが、使わないと英語力は落ちてしまいます。他で英語に触れる機会を増やさないといけないと思い、Podcast を聞いたり海外ニュースを見たりするようにしていますね。あとは英会話レッスンの回数を増やして英語を使う機会を意識的に増やしています。

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エンジニアが英語を学習する価値

―エンジニアが英語を学ぶ価値はなんでしょうか。

山道:基本的にエンジニアの世界はOSSやSNSでも英語が実質標準となっているため、情報を早く取り込める点が英語を学ぶ一番の価値ではないでしょうか。

現在開発されている翻訳機は非常に高性能ですが、直接海外の方とコミュニティケーションを取る場合にはまだ十分ではないかなと思っています。チャットや会話では文法が守られていない会話も多いからです。相手の文化や人柄を理解できるため、一緒に仕事をする上では英語が必要だと感じています。もちろん日本人だけで開発することもできますが、海外の方がいることで、世界に広がる大きなサービスを作れるようになると思います。

そのような点で、翻訳機が成熟している現在においても、エンジニアが技術や知識を向上させるためには、英語学習は重要ですね。 

金子:英語ができることでエンジニアとしての成長機会が増えると思います。プロジェクトによっては英語を一切使わないこともあるので、英語のできないエンジニアも活躍する場はあります。ただ、新しい技術は英語圏から出てくる技術が多いので、冒頭の説明が英語で書かれていることが多く、英語のドキュメントが読めると大いに役立ちます。

私にとって、英語は自分が成長するためのツールですね。
数年前に同僚から海外カンファレンスに参加しないか、と誘われたときに英語に自信がなかったので断ってしまいましたが、今なら行きたいと言えるかな。海外のカンファレンスで発表することもできるようになると、自身の幅が広がると思います。

前田:英語ができたら活躍の場やキャリアの選択肢が広がると思います。
エンジニアとしての能力だけで戦っていくと過酷な環境だと思っていて、エンジニア×〇〇のように強みの掛け算をすることで活躍の場が広がっていくと思います。その〇〇が私にとってはまずは英語でした。

また、英語を学ぶ意義は言語を身につけること以上のことがあると思っています。学ぶ過程で文化やコミュニケーションの取り方、考え方の違いを体感できるのは素晴らしいことではないでしょうか。

 

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