会議中の世間話は通訳されるのか?開発センターの通訳者に一日密着!
【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。9月30日以前の記事は、旧社名の情報を元に作成しています。
とよくら
こんにちは、LINE Fukuoka Press編集部の豊倉です。
私はLINE Fukuokaの開発センターで、エンジニアの業務サポートを行っています。
エンジニア以外のみなさんにも、ぜひ開発センターのことをお届けしたい!!!! と思い、LINE Fukuoka Pressの編集部に参加することになりました!! イエーイ!
記念すべき私の初記事は、エンジニアたちを支える通訳者のご紹介です!
LINE Fukuokaの開発センターに所属する通訳者は、主に会議の同時通訳や資料の翻訳などで、日本語・英語間のコミュニケーションをサポートしています。
普通に紹介するだけじゃあつまらな~~~い!ということで、通訳者・小林さんに一日密着しちゃいました!
一日密着したのは…
小林 紘子(こばやし ひろこ)
LINE Fukuoka株式会社 開発センター英語通訳翻訳パート所属
長崎県佐世保市出身。東京で10年間働いたあと、オーストラリアへ留学。2020年2月LINE Fukuoka株式会社入社。おにぎりで好きな具は明太子。
ー9:00 出社
自宅でのリモートワークが多いけれど、会議が続く日や気分転換したい日に出社することもしばしば。
ー10:00 会議の準備
午後からの会議に向けた準備。
社内wikiや資料を見て会議の流れをつかみ、どんな内容の翻訳を担当するのかを整理する。
前日までにはだいたい準備を済ませること多いそうですが、スケジュールや資料作成の状況により当日になることも。
前日までにはだいたい準備を済ませること多いそうですが、スケジュールや資料作成の状況により当日になることも。
とよくら
時にはSlackなどでメンバーの会話を読み、会議で話題になりそうな部分なども通訳の内容を考えるうえで事前に盛り込むとのこと。そこまで見てくれていたのね(感涙)
ー12:00 一つ目の会議
会議に参加させていただき、実際に通訳されている様子を見学しました!
会議はオンラインで実施され、今回は15人ほどが参加。日本語から英語への通訳に加えて、英語から日本語への通訳が行われます。
メンバーから共有される資料のスライドやwikiを追いながらメモをとり、同時に会議を通訳します。
とよくら
すっかり日本語から英語の通訳だけかと思っていた豊倉。
英語→日本語の通訳が始まったときは震えました。英⇔日同時通訳でした。すみませんでした(土下座)
誰かが発言する限り通訳が続くので、ほぼずっと喋りっぱなしの小林さん。かっこいい。
英語→日本語の通訳が始まったときは震えました。英⇔日同時通訳でした。すみませんでした(土下座)
誰かが発言する限り通訳が続くので、ほぼずっと喋りっぱなしの小林さん。かっこいい。
ー13:00 二つ目の会議
今回は立て続けにすぐに別の会議の通訳。
とよくら
全然違うプロジェクトなのに、すっと通訳に入る小林さん。
頭の切り替えはどうなっているのでしょうか…同じ生き物とは思えませんでした。(私は、みなさんがどんな会議しているのかさっぱりわかりませんでした)
頭の切り替えはどうなっているのでしょうか…同じ生き物とは思えませんでした。(私は、みなさんがどんな会議しているのかさっぱりわかりませんでした)
ー14:00 ランチ
やっとランチだよーーーー!!!!!
忙しいときは軽いランチで済ませてしまうこともあるそう。コロナでランチ仲間が減ってしまったものの、コロナ前は他部署の通訳を担っているメンバーや同期の方とランチしていたと言います。
ランチ仲間募集中だそうです!
ー15:00 三つ目の会議
三つ目の会議へ参加。
とよくら
息つく暇がないというのはこういうことですね。
私ならもう何喋っているのかもわからなくなりそうです。
毎回毎回、集中力がすごい。
私ならもう何喋っているのかもわからなくなりそうです。
毎回毎回、集中力がすごい。
ちなみに集中力の源は糖分にあるとか。今日も糖分を欠かさずに摂取。
ウィキペディアに書かれていた「通訳の方はチョコレートをとる」という情報は本当だった!と思い、よく見たらキャラメル。小林さんはキャラメル派でした。
ー16:00 カフェで休憩
カフェでドーナツとコーヒーをお供に休憩(しつつ作業)
定期的に社内カフェで販売があるケンジーズドーナツ。おいしかった~。
ー16:30 LINE Developer Dayの翻訳作業
取材の5日後に開催されるLINE Developer Dayの資料チェック。ビッグイベントの通訳を任された小林さんは、準備に大忙し。
ー18:00 退勤
以上、大忙しな小林さんの一日でした!本当に本当にお疲れ様でした!!!!!!!
密着しながら、小林さんに質問してみた!
Q.通訳はおひとりでされているんですか?
開発室専属の通訳は私を含めてふたりです。
先に入社した栗原さんに開発センター内や専門用語のことなどを教えてもらっています。
1時間以内の会議はひとりで通訳するのですが、どの会議にどちらが入るかは、毎回話し合って決めています。
1時間を超える会議の場合、通訳は二人体制です。
1時間以内の会議はひとりで通訳するのですが、どの会議にどちらが入るかは、毎回話し合って決めています。
1時間を超える会議の場合、通訳は二人体制です。
Qエンジニアの経験はありますか?
未経験です。大学も文系です!
Q前職もIT関係だったんですか?
東京の総合商社で資源(石炭)の営業をしていました。英語は業務でたまに使うくらい。
10年勤めた会社を辞めた後、オーストラリアのブリズベンにある大学で、日英通訳翻訳修士課程を修了しました。
英語が好きなので、英語を活かせる職種につきたいと思い「九州で社内通訳」ができないか探していたところ、奇跡的にLINE Fukuokaの募集を発見し応募しました。
長崎県佐世保市出身なので、地元に近い福岡で働けることも魅力の一つでした。
Q会議でも専門的な用語が飛び交っていますが、どうやって意味を覚えていますか?
分からないことが多く、勉強の毎日です。週一で上長の新田さん(開発2室 室長)にQ&Aセッションを設けてもらっています。あとは各サービスの方に聞いたり、時には英語話者のメンバーに直接聞いたりもします。
Q会議中にメモを取っていたのが印象的でしたが、あれはいったい?
同時通訳をしながらメモを取り、忘れないようにしています。日付など数字や固有名詞はすぐ忘れてしまうので。
Q事前準備、念入りでしたね
書かれていないことをお話されると仮定して準備しています。
社内wikiや資料に書いてあることをどう話すか事前に想定しておけば、イレギュラーに対応する余力を残しておけるので。
世間話も通訳するので、時事ネタはチェックします。最近だと鬼滅の刃とか(笑)
Q何か言いたいことがあれば!
同時通訳できる方、募集しています!
通訳翻訳スペシャリスト/開発室専属
とよくら
同じ開発センターのなかでも、私自身お世話になっている英語通訳翻訳パート。
みなさんに紹介したいなという思いで一日密着してみましたが、いかがでしたか?
みなさんに紹介したいなという思いで一日密着してみましたが、いかがでしたか?
以前小林さんが、NPO主催の日本翻訳通訳フォーラム2020というカンファレンスに参加され、その際の話を社内向けにもプレゼンしてくれたことがありました。
そこで感じた通訳翻訳の魅力と凄さを、みなさんにもお伝えしたく密着取材を行ったのですが、何気ない会話まで深く理解した上で訳すための事前準備、会議が続く日の切り替えの早さ、とっさの判断など、初めて気づくことや驚きの連続でした。
目立つことはないけれど、陰の功労者として社員を支えている通訳者の仕事ぶりに触れて思いました。私も英語、がんばろ(小声)。
自分が担っている仕事以外の分野は見えないことが多く、なかなか知る機会も少ないですが、皆さんにも魅力や凄さが伝わっていたら幸いです!