「WOW」と「!」を届ける!コーポレートサイトのリニューアルで伝えたかったこと

みなさん、こんにちは!LINEヤフーコミュニケーションズ広報の福田です。
この度、当社のコーポレートサイトをリニューアルしました。
▼新コーポレートサイトはこちら
https://lycomm.co.jp/
デザイン制作、翻訳、テスト、開発などなど、社内のさまざまな部署が力を合わせて完成させた今回のリニューアル。私自身も制作に関わった一人として、その裏側をお伝えします!
なぜ、今リニューアルするのか?
「LINEヤフーコミュニケーションズって、何をやっていて、どんな会社なの?」
この質問に、分かりやすく答えられるサイトにしたい。これがリニューアルの目的です。
当社は、コミュニケーションアプリ「LINE」やポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のカスタマーサービスを担う企業として誕生。現在では、カスタマーサポート、テスト、モニタリング、クリエイティブ、事業企画など、さまざまな機能を持つ組織へと成長し、1億人にのぼるLINEヤフーサービスのユーザーとの接点を担っています。2023年10月に大きな組織統合があり、 より会社の姿を明確に伝えるためにも、このタイミングでのリニューアルが必要でした。
リニューアルで伝えたかったこと
デザインは普段LINEヤフーサービスのデザインに関わるクリエイティブ部が担当。
デザインだけでも関わった人数は10人以上にのぼります。本記事ではその中からコーポレートサイトでトップページの制作を担当した、クリエイティブ部の西島みさとさんにデザインへのこだわりについて話を聞きました。
トップページをはじめ、デザインを担当したクリエイティブ部の西島みさとさん
ー 今回のデザインのこだわりについて教えてください。
西島:まずコンセプトは「人とライフプラットフォームをつなぐ企業として、信頼と安心を表現する」としました。当社が何をしていてどんな会社なのか伝えるためにも、3つのポイントを伝えることを意識しました。
① LINEヤフーのグループ会社の一員であること
西島:LINEヤフーのブランドデザインを踏襲し、ブランドカラーの1つであるネイビーをベースとしてデザインしたり、革新を生み出す挑戦的な姿勢を62°の角度で表現した「イノベーションエッジ」を意識してレイアウトしています。これによりグループの一員であることの一体感を視覚的に表現しています。ユーザーが無意識のうちに「これはLINEヤフーグループの会社なんだ」と感じられるような土台を作ることを意識しました。
参考:「ユーザーに寄り添いながら革新を生む」LINEヤフーの新ロゴに込められた思い
62°のイノベーションエッジ
このように随所に62°の要素が使われている。
② LINEヤフーサービスの一翼を担う存在であること
西島:LINEヤフーコミュニケーションズはLINEヤフーサービスの運営業務を多く担う組織です。このサービスに関わっていることを表現するために、「LINE」のアイデンティティーであるグリーンと「Yahoo! JAPAN」のアイデンティティーであるレッドを取り入れました。親会社であるLINEヤフーと同様のデザイン要素は入れつつも、混同されないようにしないといけない、というところも難しかったですね。
ー このグリーンとレッドの塩梅はかなり悩みましたよね。
西島:そうですね。特にグリーンとレッドは一般的にクリスマスを連想させるような組み合わせでもありますし、専門的にいうと補色関係といって、視覚的に強い印象を与える組み合わせなんです。今回のデザインコンセプトでは「信頼」と「安心」を与えるようなデザインにする、ということをベースに考えていることもあり、サイト全体のトーンバランスにも気を配りましたね。
― グラデーションでの表現を多く使っていますよね。
西島:はい、一部の文字や、サイトを開いたときに表示されるメインメッセージのアニメーション、ボタン、メインビジュアルが切り替わるラインなど、さまざまな要素にアクセントとして採用しています。グリーンとレッド、そしてネイビーへと自然に移行するような配色にしました。グリーンとレッドをただ単色で配置するのではなく、統合後に誕生した新しいブランドカラーであるネイビーへとつながっていくような表現を意識しています。これはLINEとヤフーの融合によって生まれる革新性や信頼性、私たちが「WOW」と「!」を届けるという使命を視覚的に表現するための工夫です。色の流れ自体にストーリーを持たせたかったんです。
サイトに遷移するとはじめに目に入るローディング画面。
コーポレートカラーとサービスカラー、ロゴを印象的に表現。
③ユーザー接点としての多様性を表現すること。
ー― ここまではLINEヤフーの一員であることや、サービスの運営業務を担っていることを伝えるためのデザインでした。LINEヤフーコミュニケーションズとしての特徴はどう表現したのでしょうか?
西島:当社の最大の特徴は、「多様なユーザー接点を持っていること」です。社名にもある通り、コミュニケーションの会社なんですよね。トップページでは、1行ずつ現れるアニメーションやイラスト、手書き風の文字など、多様なコミュニケーション形態を表現しました。信頼・安心を表すコーポレートサイトはお堅めの印象になりがちですが、あえてさまざまなデザイン要素を取り入れることで「いろんなコミュニケーションを持っている会社」という特徴を表現しました。
実は、最初は装飾的な線をサイト全体に配置するなどの要素でコミュニケーションを表現しようとしていました。でも線を入れただけでコミュニケーションを表現できるか?という疑問が生まれ、より本質的な表現を模索しました。
最初の頃のデザイン案。これも素敵。
― 「本質的な表現」とは具体的にどのようなものですか?
西島:「コミュニケーション」を何かのモチーフで表現するのではなく、社員の表情が見える写真や、トップメッセージの1行ずつ表現されるアニメーション表現を用いてメッセージをしっかり読ませることで、私たちのコミュニケーションのかたちを伝えようと考えました。ユーザーとの接点は、ミッション・バリューページや事業案内ページの部分でしっかりと言葉で伝え、視覚的には写真で社員の立場を表現するというアプローチを取りました。
これはまさに私たちが大切にしているコミュニケーションの姿勢そのものだと思うんです。表面的な装飾ではなく、本質的な対話を重視する。そうすることで、私たちが本当に「伝えたいこと」により焦点を当てられると考えました。
― メインメッセージの「WOW」と「!」のアニメーションも印象的ですよね。
西島:LINEヤフーコミュニケーションズがどんな会社かをシンプルに、でもインパクトを持って伝えたかったんです。1億人のユーザーにサービスを提供する会社として、その存在意義をしっかりと表現したいと考えました。
弊社のミッションにも登場する「WOW」と「!」の文字は、フォントの太さに変化をつけることで、多様なコミュニケーションを表現しています。やはり1億のユーザーに「WOW」と「!」を届けるときに、1種類のメッセージではなく、多様な表現があるべきだと思ったんです。私たちが伝えたものに対してユーザーもそれぞれ違う受け取り方をしますし、そこにはさまざまな感情や、ライフスタイルが関わってきます。
私たちが行うコミュニケーションはカスタマーサービスのように直接対話するものから間接的なものまで幅広く、相手もユーザーだけでなく、親会社であるLINEヤフー、地域の方々など多岐にわたります。そういった多様なコミュニケーションのかたちをデザインでも表現したかったんです。
― 他にも伝えたいこだわりはありますか?
西島:写真ですかね。「LINEヤフーを使うユーザーとそれを支える社員」というテーマで、当社の有志社員に協力してもらいました。特にユーザーと向き合う社員の眼差しを大切に撮影しています。カメラマンは福岡を拠点に活躍する写真室Yetiの中村紀世志さんにご依頼しました。
社内撮影中の様子。天候に恵まれなくて3回リスケしました。
西島:写真の色味やコントラストについても試行錯誤を重ねました。最初は「信頼」と「安心」をベースにした落ち着いたトーンで進めていたのですが、社内で「もっとエネルギーを感じるトーンに」というフィードバックがあったんです。信頼感は保ちつつも、変化の激しい環境での価値創造や、サービスの勢い、親しみやすさなどLINEヤフーコミュニケーションズならではな部分も表現したくて、社員の表情がより生き生きと伝わるように調整を重ねました。
左がBEFOREで右がAFTER。トーンの違いで受ける印象は変わります。
おわりに
― 最後に、今回のリニューアルで最も伝えたかったことは何ですか?
西島:今回のリニューアルで最も大切にしたのは、LINEヤフーコミュニケーションズの「解像度を上げる」ことです。サイトを訪問してくださった方が「LINEヤフーコミュニケーションズってこういう会社なんだな」と明確に理解していただけるようになれば嬉しいです。
今後も皆さんにLINEヤフーコミュニケーションズのことをより深く知っていただけるよう、サイトを進化させていきます。ぜひ新しくなったLINEヤフーコミュニケーションズのコーポレートサイトをチェックしてみてください!