異なる2つの組織をもっと一つに。社員 1,600 名に贈ったノベルティ「マグ&コーヒー」制作裏話

こんにちは、LINEヤフーコミュニケーションズです。
この記事は普段からブログをご覧いただいている方と、お配りしたコーヒーバックから辿り着いた方にご覧いただいていると思います。
この記事では「なぜLINEヤフーコミュニケーションズがコーヒーをつくるに至ったのか?」その背景についてお伝えしたいと思いますが…
“少し”熱がこもりすぎて長くなりすぎてしまったので、
コーヒーのことについてのみ知りたい方はこちらからご覧ください。
異なるカルチャーを持つ2つの組織が一つになり、一歩踏みだす思いを刻むため、ノベルティ制作を企画。福岡の本社をはじめ、八戸、東京、高知、北九州、大分、那覇の拠点で働く約1,600名に「マグカップ&オリジナルブレンドコーヒー」が贈られました。一連のプロセスには、コミュニケーションへのどんな願いが込められているのか。担当した2人の社員の話にお付き合いいただけますと幸いです。

▼ノベルティ制作を担当したメンバー
「全拠点を一つにするためのノベルティ企画」を立ち上げた背景
異なる2つの組織が統合。思いを一つにするために
酒井:LINEヤフーコミュニケーションズのスタートから1年以上が経過していますが、改めて一つになったことを体感できる機会をつくりたいと思い、この企画をはじめました。
さまざまなシナジーが生まれる一方で、当たり前ですが別の組織や文化が一緒になるというのは簡単ではない、ということも痛感しました。業務の進め方、コミュニケーションの取り方、言葉の定義、いろいろなところに違いがあり、会社全体でひとつひとつ解消して歩みを進めています。
そんな中、広報としてポジティブな一体感をつくりたいと思い、ノベルティの企画を進めました。社内コミュニケーション施策としては、他にも全社集会や社内表彰イベントなど、さまざまな手段がありますが、私たちの拠点は全国に広がっていて、オフラインで一同が集まれる機会はなかなかつくれません。
その中で、このノベルティだけは、全社員が同じ距離で同じカタチに触れられる。共通の「らしさ」を表現した一つ同じものを持てたら一つの同じ気持ちになれるのではと思い、ノベルティをつくることにしました。
全社の思いを一つにする挑戦
全社の人や思いを想像する
佐藤:プロジェクトは、私たちの認識をそろえるためにも、まずいろいろな立場の人を想像することからはじめました。2つの組織が一緒になっていることに加え、地理的にも全国各地にあり職種も多様です。
また、組織変革の時期であるため、会社の動きも活発で働く環境を左右するような発表も多く、感情の変化も大きい時期だったと思います。全社の思いを一つにするためには、多様な立場と感情の動きにしっかり向き合って、体験をつくる必要がありました。
そのため、複数のペルソナを立て、会社のイベントによる感情の動きを想像することからはじめました。
作成したペルソナとカスタマージャーニーマップ(体験設計)
酒井:社員の皆さんがどんな気持ちになっているか、それを踏まえてどんなメッセージや体験を届けるとポジティブになってもらえるか考えぬいた結果、私たちが大切にしている言葉の一つ「Enjoy the Challenges Together」というメッセージを核に体験を設計していくことにしました。
佐藤:アイテム選定については、同じものを持つ一体感を味わえ、なおかつ、使う頻度や時間が多いものという視点で20以上の案を出し、話し合って絞り込みました。その過程で気づいたことがありました。統合時の人数差によって、”受け入れ側”と”受け入れられる側”という関係性が生まれやすくなっていると思ったんです。
頭では対等だとわかっていても、「WELCOME」のような言葉だと一方的に迎える印象になってしまう。
そうではなく、同じ釜の飯を食う仲間が増えて嬉しい、だから「乾杯」がしたい!
そう考えて、マグカップで表現できる「Cheers(乾杯)」というコンセプトを選びました。
最有力候補には「二つで一つ。糸を織りなし作られる。足元から支える。一緒に一歩踏みだす」の意味を込めた「靴下」案もあった。
細部に込めた制作者の思い
ロゴデザインへのこだわり
佐藤:ロゴもすごくこだわりました。
コンセプトのビジュアルへの落とし込みを考えた時、最も核となる単語は「Challenges」。その単語にフィーチャーするとどうなるかと発想してみました。「Challenges」に含まれる2つのLは、旧LINE Fukuokaと旧ヤフーの2社を表現し、「楽しく」「一緒に」という気持ちを込めて足を生やしました。動きを感じられるデザインにしたかったんです。マグに刻まれた手描き風の優しくて柔らかいロゴ。アイデアの源になったのは、博多本社の社内カフェのネオンサイン(写真右)だとか
佐藤:「Challenges」の反対面には、旗のアイコンと組み合わせた「Cheers」の文字を刻んでいます。CEOの鈴木から「Cheersに『乾杯』だけでなく、(チャレンジを)『応援する』という意味も込めたい」、というフィードバックをもらったからなんです。いわれてみれば、どちらの意味にもとれる、目から鱗な意見でしたね。
酒井:鈴木は「Enjoy the Challenges Together」を社員に伝える際に、「自分自身がチャレンジすることも、一人ひとりのチャレンジをお互いに応援し合っていることにも価値がある。」という話をするんです。そんな「チャレンジを応援する」カルチャーも確認しあえたら素敵だなと思いました。
裏面にある「Cheers」のロゴ。はじめのデザインでは旗のアイコンの中には2周年の記念日が入っていた。
マグカップのパッケージにもこだわり
佐藤:これも世界に一つだけのカタチです。マグカップがぴったり入る形状と強度を考え、イチから設計しています。カードを支える爪の形状までかなり検討しました。
パッケージでも体験は大きく変わると思っています。社員のみなさんの手元に届いた時にプレゼントを開ける前のワクワク感を味わってほしいと思い設計しました。
開封の喜びと共に、カードに記されたメッセージが心に響く。大切なメッセージを届けたいという思いが細部に宿る。
マグカップの塗装にもこだわり
酒井:マグカップ本体は、撥水絵付けというでこぼこした風合いが特徴の絵付けの方法を選んでおり、文字の見え方にも個体差があります。
文字が潰れないように職人さんと何度もやり取りをして、釉薬を調整いただきました。一つとして同じものがない個体差を楽しんでもらえると嬉しいです。
たくさん調整した試作品たち(写真左)。
液だまりができ文字が潰れていた初回サンプル。(写真右)釉薬の調合を細かく調整いただきました。
一緒に贈るコーヒーにもこだわりきる
酒井:こだわって作ったマグカップが社員に使われるシーンを想像して、何か一緒に体験できるものがあればいいと思い、コーヒーも贈ることにしました。以前お仕事をしたことがあるREC COFFEEさんなら、私たちのチャレンジやカルチャーに共感してくださると思い、ブレンドをお願いしたんです。
そのテイスティングにCEOの鈴木を誘ったところ、大のコーヒー好きということが判明しまして。急遽その場で鈴木自ら、豆を選ぶことになったんです。「これを渡す社員にどういう気持ちになってほしいか」「どう味で表現するか」を熱く語りながら、何度もテイスティングをしました。
鈴木がつけたオリジナルブレンドコーヒーの名前は「Spring Breeze Cheers」。
春の風、しかも、みんなのチャレンジを後押しするようなパッションを感じる追い風という意味が込められています。初めて完成品を飲んだ時、まさにその思いが味になっていると感じて驚きました。
テイスティングするCEOの鈴木。ブレンド豆の1つである「ブルマス ティピカ ナチュラル」を選んだ理由の1つは、
ブルマス農園の農園主が自分だけでなく周りの農園にも知識を惜しみなく広めて皆のチャレンジを応援してきた姿勢が、私たちの「チャレンジを応援する」カルチャーと共通していたから。
なぜここまでやりきったのか
― プロジェクトに注いだ大きな熱量が伝わってきました。改めて、なぜそこまでの熱量でやりきれたのか教えてください。
酒井:私たちLINEヤフーグループは『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』というミッションを掲げています。思わず心が動くようなサービスを生み出すのは簡単ではありません。互いにチャレンジを応援し合う仲間の存在が重要です。だからこそ、これまで大切にしてきた言葉「Enjoy the Challenges Together」をノベルティに込めました。
同じものを手に取るという共通の体験そのものも、共通の目標に向かうための大切なきっかけになると信じています。
―ノベルティを受け取った方々にどんな思いを届けたいですか?
佐藤:マグカップは普段使いできるアイテムなので、長く愛用していただけると、めちゃめちゃ嬉しいですね。
酒井:「お守り」は言い過ぎかもしれませんが、みんなと同じ思いでいることを確認できるように、いつもそばに置いてもらえるといいですね。自宅で勤務している時も、マグカップが目に入ると「私もみんなに応援されている」って感じられそうです。
▼LINEヤフーコミュニケーションズ コーポレートサイト
https://lycomm.co.jp/
おまけ
\このコーヒーを、REC COFFEE 天神ワンビル店にて、100個限定で無料配布!/

オープンしたばかりのワンビルにはチャレンジしている企業さんが多く入居されていると聞いています。コーヒーとともに、「Enjoy the Challenges Together」の文化もおすそわけしたくて、この機会を設けることにしました。これを機に、多くのビジネスパーソンに、旧LINE Fukuokaと旧ヤフーが一つになったLINEヤフーコミュニケーションズという企業の存在も知っていただけたらいいですね。
▼配布場所
場所:福岡県福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG. 6F
配布日時:6/19(木)AM9:00~
配布数:100個限定
※なくなり次第終了