信頼がつなぐ新しい風。リファラル採用がもたらす組織の変化

持続的な成長を目指す中、多くの企業が多様な採用手法を模索しています。LINEヤフーコミュニケーションズでも、社員が友人や知人を紹介するリファラル採用を積極的に推進中です。その背景にあるのは、「この仲間となら、もっと良い組織がつくれる」という現場の純粋な想い。その想いがきっかけとなり、新たな視点や価値観が、少しずつ組織全体に広がり始めています。
今回は、紹介者と入社者双方のリアルな声を通じて、「人が人をつなぐ採用」の魅力と広がりを紐解きます。
リファラル採用とは?
まずは、リファラル採用をリードしている採用推進部の角さんに、LINEヤフーコミュニケーションズのリファラル採用について聞きました。
―リファラル採用について教えてください。

角
―紹介の流れについて教えてください。

角
② リファラル(紹介)したい方がいたら、申請手続きを行う
③ カジュアル面談(友人や知人向け)
④ ポジションサーチ
カジュアル面談は、面接とは異なり、候補者の方とざっくばらんに話す場です。これまでどんな仕事をしてきたのか、どんな瞬間にやりがいを感じたのか、これから挑戦したいことなどを伺いながら、その方の強みを生かせるポジションを採用担当と一緒に探していきます。たとえご縁がなかったとしても、「応募してよかった」と思っていただけるよう、一人ひとりに丁寧に向き合うことを心がけています。
―リファラル採用を推進するうえで、どんなことを大切にしていますか?

角
リファラル対談
リファラル採用で入社した大西さんと、その紹介者であり、かつて自身もリファラル採用で入社した石口さんにお話を伺いました。
「誰と働きたいか」という想いを大切に、自分の組織に必要な人を迎えるリファラル採用。お二人の声から、価値観の交差や世代を超えた学び合いが組織にもたらした新しい風を探ります。
大西さんを迎えた理由
― 石口さんが大西さんを紹介しようと思った背景を教えてください。
石口:自分の組織にどのような役割の人材が必要かを考えたとき、大西さんがぴったりだと思いました。LINEヤフーコミュニケーションズは、LINEヤフーのサービスに関する運営業務を担う組織であり、これらのサービスをしっかりと支える重要な役割を果たしています。ソーシャルコマース運営部は、LINEギフトやLINEショッピングのサービス運営を日々担当し、その責務を全うしています。しかし、会社がLINEヤフーコミュニケーションズとなり次の成長フェーズを迎えた今、運営業務の品質向上には、土台となる仕組みやプロセスの再構築が不可欠だと感じていました。その基盤づくりができるのは大西さんだと思い、声をかけました。
―どのような経験がフィットすると感じたのでしょう?
石口:大西さんとは前職、幅広いITインフラ製品を提供する会社のコンタクトセンターで一緒に働いていました。当時、私たちはLINEヤフーコミュニケーションズにもあるカスタマーサポート業務を担っており、共にシニアマネージャーとして組織の変革を推進するフェーズにいました。その時期は大変でしたが、大西さんは真摯に仕事に向き合い、どんな状況にも対応できる力を持っている方でしたので、尊敬していましたし、その姿勢から、強い信頼を持っていましたね。
当時の仕事ぶりは近くで見ていたので、ソーシャルコマース運営部として、これからもう一歩先へ進むために、新しい視点や経験を持った方に加わってほしいと感じていました。そんなときに思い浮かんだのが大西さんでした。ただ、実績や経験だけではありません。大西さんのコミュニケーション能力も当社のカルチャーとマッチしていると感じていました。世代を問わず円滑にコミュニケーションでき、若手が多い当社でも自然と馴染める柔軟さや、年齢層が少し離れていても、距離を感じさせないのが彼の強みです。
若い世代と経験を積んできた世代が交わることで、新たな価値が生まれる。そんな未来を信じていました。
「私もそこに行けば楽しめる」
― 紹介を受けた時のお気持ちは?
大西:素直に嬉しかったですね。
石口さんが退職後にLINEヤフーコミュニケーションズへ転職し、その後も何度かお会いする機会がありました。その際に見た石口さんの姿は、少し大げさかもしれませんが輝いて見えました。大変なことはありながらも、彼はとても楽しそうで、高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいる印象を強く受けました。
「私もそこに行けば楽しめるだろうな」と感じたので、紹介されたときは本当に嬉しかったです。
―入社後、ギャップはありませんでしたか?
大西:石口さんが事前に現実的な課題も共有してくれていたので、入社後のギャップは少なかったです。選考時にカジュアル面談をしていただいたことも大きかったですね。率直な対話を通して風通しのよさを感じましたし、今もその印象は変わっていません。リファラル採用はミスマッチを防ぐという意味でもすごく良い制度だと実感しました。
チームに吹き込まれた、新しい風
―入社後、チームにどんな変化があったと感じますか?
石口:チームの雰囲気がより良くなったと感じています。現在、大西さんにはリーダーとして活躍してもらっていますが、アシスタントリーダーからは「仕事が楽しくなった」という声が多く聞かれます。
基盤を整えるには、数値の見える化やプロセスの再設計といった難しさも伴いますが、そのプロセスを楽しむ空気が生まれてきているように感じます。新しい視点や経験を持つ大西さんの存在が、若手リーダーたちにとっても良い刺激になっていると思います。
また、若手中心のチームにとって、少し年上の経験豊富なメンバーが加わることは大きな意味があります。そういった新しい風をチームにもたらしてくれたのが、大西さんだったと感じています。
大西:以前から聞いていた課題を自分なりに整理し、改善策を考えて動けている今の状況を楽しんでいます。チームの一員として、リーダーとして、これからも前向きに成果につなげていきたいです。
信頼のバトンがつなぐ、リファラルの力
―改めて、リファラル採用の良さはどこにあると思いますか?
石口:一番は「信頼」が前提にあることですね。数年前に私自身がリファラルで入社し、今度は紹介する側になりました。その信頼のバトンがつながり、チームにプラスの循環が生まれていると感じます。
大西:紹介される側にとっては、すでに信頼関係がある人たちと働けることが安心感になりますし、最初から打ち解けやすいという点も魅力ですね。実際、入社初日から自己紹介がいらないくらい馴染めたのは驚きでした。
一緒にサービスの未来をつくっていきたい
―今後のチャレンジについて教えてください。
石口:大西さんと私は元々コンタクトセンターの運営経験があり、ずっとユーザーと向き合う仕事をしてきました。そういった仕事のマネジメントは、僕たちの得意分野です。
今、私たちは、LINEヤフーのユーザーに最も近い立場から、サービス運営の役割を担っています。その中でどんな新しい価値を生み出せるかを常に考えています。運営のパートナーとして、サービス成長にも主体的に関わる。そんな唯一無二の存在を目指していきたいです。
大西:そうですね。BPOで働いた経験もあるのですが、多くのBPOが他社の業務プロセスの一部を担って支援をすることが多い中、LINEヤフーコミュニケーションズはLINEヤフーの運営全般を担っている企業です。LINEヤフーは親会社でありながらも、連携を密にしているため、一緒に働いているという感覚が非常に強いと感じています。それもあり、こちら側の意向をしっかり汲み取ってくれるので、自分たちの裁量でできることが多いんですよ。そうしたところに魅力を感じているので、今後もさらに挑戦の幅を広げ貢献していきたいです。
信頼でつながるリファラル採用は、単なる採用手法ではなく、新しい視点や風を組織にもたらす力を持っています。これからも「誰と働きたいか」を大切にしながら、LINEヤフーコミュニケーションズは、人を起点にした未来づくりを続けていきます。