だれかの人生に深く関わりたい。憧れの仕事を追い求めてきたwebメディア編集者の想い

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【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。2023年9月30日以前の記事には旧社名で記載しています。

シリーズ「What's LFK Style?」では、LINE Fukuokaにある仕事とそこでチャレンジするひとをインタビュー形式で紹介します。今回登場するのは、ファッションやコスメ、トレンド、エンタメなどを紹介する女性向けwebメディアの編集・運営を担当するLINERです。

プロフィール

田部真実 Manami Tanabe 
大阪府出身。2020年LINE Fukuoka入社。
新卒でお菓子の製造・開発を行う企業へ入社し、マーケティングや販路企画を経験。その後、編集業界を目指し東京へ転居。編集プロダクションに入社し編集者として、20代前半の女性をターゲットにしたファッション雑誌を複数経験。家族の転勤を機に福岡へ転居し、LINE Fukuoka入社。プライベートでは、ふたりの娘を育てるママ。

街中を歩く女性

憧れの仕事をつかむまで

―現在の担当業務について教えてください

田部:10〜20代の女子が毎日見ているキュレーションメディア「Peachy」の企画・運営を担当しています。日々の業務の中心は、配信する記事のピックアップとタイトル編集。キュレーションメディアにおける編集の仕事ですね。
「Peachy」のLINE公式アカウントに登録いただくと、毎日8本の記事がダイジェスト形式で配信されます。現在4名いる編集担当で、約40あるメディアの中から、読者の皆様に興味を持っていただけそうな記事をピックアップし、配信時のタイトルを作成、配信しています。

―「編集」は、子どものころからの憧れの仕事だそうですね。

田部: 小学生のときに映画「プラダを着た悪魔」を観たのがきっかけです。ファッション雑誌の編集者になりたくて。ファッション業界を学ぶため、学生時代もアパレルショップでアルバイトしました。でも、実際に就職となると正社員での登用は狭き門で難しい。編集業界への転職のチャンスが来たときに、役に立つマーケティングスキルを身に着けたいと考えて、お菓子の製造販売を行う地元の企業へ就職しました。

業務内容は市場の動向チェックや販売ルートの計画。これが、ものすごく忙しかったんです。
SNSで発信される友人の楽しそうな投稿を横目に、毎日残業続きで疲れ果てて、「仕事選びを間違えたかな?」って。悩みに悩んだ結果、私は「後悔しないように好きなことをやろう」と思ったんです。すぐに退職して東京へ行くことを決めました。

ー編集者としてのスタートですね。

田部:アルバイトで編集プロダクションに入社しました。20代前半の女性をターゲットにした女性ファッション誌、いわゆる赤文字系のファッション雑誌をいくつか担当して、入社から半年で社員に昇格できました。タクシーで移動中にプロダクションの社長に「編集の才能があるから、この仕事で生きていきなさい」と言われたことは今でも覚えています。
ロケ場所を探すためだけにいろいろな場所に電話を100回以上かけ続けたり、オフィスでの寝泊まりが多すぎて、自宅のトイレットペーパーを1年間で1ロール使い切れなかったり。思っていたよりも泥臭くて、キラキラした世界ではなかったし、タフな時間だったけれど楽しかったです。

街中を歩く女性

編集プロダクションからキュレーションメディアへ

―LINE Fukuokaへの転職のきっかけは?

田部:夫の転勤をきっかけに家族で福岡に引っ越すことになったんです。
編集の仕事をどうするか、すごく悩みました。編集業界は拘束時間が長いので、娘がまだ1歳になっていなかった当時、続けるのがかなり難しくなってもいたんです。
諦めたくない、編集の仕事を続けたい、もがいているときに出会ったのが「Peachy」の担当者を探していたLINE Fukuokaでした。この会社なら福岡でも編集の仕事が続けられて、娘との時間もとれる。ライフワークバランスのためにLINE Fukuokaを選びました。

―LINE Fukuoka入社後はどのような経験を?

田部:入社当時、LINE Fukuokaでは「Peachy」運営の一部関連業務のみを担当していたのですが、1年後に編集を含む運営全体がLINEから完全移管されました。

それから、「Peachy」の売り上げを伸ばすためにさまざまな施策に挑戦しました。その中のひとつが、「テラスハウス TOKYO 2019-2020」に出演した新野俊幸さん(EXIT 株式会社 代表取締役)プロデュースのリップバーム「NiiLip」。「Peachy」は開発・販売とPV監督で協力しました。「Peachy」の売上を増やしたのはもちろん、多くの方に「Peachy」を知ってもらう機会を作ることができた施策でした!この取り組みは、LINE Fukuokaの社内表彰制度「LFK Value Award」、通称「LION」でも評価され、「Challenge部門」の「GOLD LION(いわゆる最優秀賞)」を受賞することができました。

テラスハウス新野俊幸の撮影

―雑誌とWebのキュレーションメディア、編集の仕事もかなり違うのでは?

田部:そうですね。編集プロダクションでは記事を作る側だったので、自分で作っていない記事を配信する(広げる)業務に最初は戸惑いました。解消してくれたのは、読者の皆さんの反応です。
記事のクリック数が全てを教えてくれました。「Peachy」読者の皆さんが楽しみにしてくれていることが数に現れ、「誰かのためになっている」ことを実感できました。

いろいろな切り口から書かれた記事を発信できるのが、キュレーションメディアの面白さだと思います。
例えば、一つのブランドに対してコーディネートを紹介する記事があれば、アイテムの良さやブランドの歴史を紐解く記事もある。自分が持っていなかった視点から新しい情報を得ることができます。

前職で担当していた雑誌にはそれぞれに世界観がありました。最新のトレンドや知識を提供し、まさに「引っ張っていく」ような教科書のイメージです。一方で、「Peachy」というメディアは異なるアプローチを取っており、主に「共感」を重視しています。どちらにも良さがある。

女性向けメディア記事

頼る勇気

─仕事を続ける中で、ぶつかった壁はありましたか?それをどう乗り越えましたか?

田部:入社から1年未満で2人目を生むための産前・産後休業を取ることになったのですが、当時の法律では育児休業制度を取得するための要件を満たせておらず、出産から2ヶ月で復帰しなくてはならないことも厳しい経験でした。(2022年4月より要件が緩和)

夜泣きでまとまった睡眠時間が確保できない中では、体力もメンタルも持ちません。保育園に入園できるまでの3ヶ月はつらかったです。

当時はこれを気合いと旦那の親や実家のサポートで乗り越えました。同じマンションのおばあちゃんも手伝ってくれましたね。長女のお迎えに行ってくれたり、ご飯を作ってくれたり…とにかく「手伝うよ」って言ってくれた人に頭を下げて協力を仰ぎました。人に頼るって「恥ずかしいしめんどくさいな」って思ってたんですけど、そのとき初めて「人に甘えていいんだ」「人に頼っていいんだ」って思いました。

遠くを見つめる女性

より多くの人に「Peachy」を

―田部さんが編集の仕事を選び続けるのはなぜですか?

田部:だれかの人生に深く関われるからかもしれないですね。
私自身にも、雑誌の特集記事が自分の気持ちを代弁してくれているように感じたり、「これでいいんだ」と気付かせてもらったりした経験があるんです。

「Peachy」ってライフスタイルに近いメディアなんですよ。読む人の人生のすぐそばにあるメディア。だから、いまはとにかく、まちに出かけて、たくさんの人と会いたいと思っています。例えば「Peachy」で人気のブランドの店舗に足を運んで、そこで買い物しているお客さんに会ってみる。「Peachyっぽい人」のペルソナが見えてくるはずです。そうしたアクションから気付いたことを、もっと多くの方に利用してもらうための新しい施策を考える上で活かしていきたいんです。

笑顔で街中を歩く女性だれかの人生に関わるためにチャレンジし続けるwebメディアの編集・運営担当者のStyleを紹介しました。他記事でも、LINE Fukuokaの仕事やそこで働くLINERを紹介しています。あわせてご覧ください。

 

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