サービスを最高の品質で届ける合言葉は「いいじゃんやろうよ」これでわかる!テストセンター10の事実
【お知らせ】2023年10月1日にLINE Fukuoka株式会社からLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社へ社名を変更しました。9月30日以前の記事は、旧社名の情報を元に作成しています。
こんにちは、LINE Fukuoka Press編集部の酒井です。
サービス運営、技術、デザイン、企画・マーケティング、コーポレートの機能をもつLINE Fukuokaを、組織の紹介でお伝えする「これでわかる」シリーズ。
第9弾は、みなさんの手元に届く前のサービスを最適な品質に整えるサービステストセンター。
「品質でサービスに貢献する」とは?
開発されたサービスがリリースされまでの間にあるQAとテスターの業務、それを担う組織の様子を10の事実でご紹介します。
サービステストセンター
QA・テスター10の事実
事実1. リリース前のサービスを端末上でテストする
事実2. 事前に決まった操作でテストを行う
事実3. テスト環境は推奨環境と利用環境を想定して決める
事実4. 検証用端末は7,000台近くある
事実5. 初めてサービスを触るユーザーとしてフィードバックする
事実6. サービスをつくり・育てる感覚が味わえる
事実7. 職人タイプが多い
事実8. 専門的なスキルを持っていなくても不安なく始められる
事実9. 「いいじゃんやろうよ」のカルチャーが根付いている
事実10. 上下関係なく自分の仕事をする
進行中のプロジェクト紹介
サービステストセンターのReborn Project
今回お話しするのは…
東野
Business Account QAチーム マネージャー
2009年入社。サービステストセンターの立ち上げより参加。
LINEや複数の関連サービスのQA・テストを経て、現在はLINE公式アカウントやLINEミニアプリなど、企業向けサービスを担当。
2009年入社。サービステストセンターの立ち上げより参加。
LINEや複数の関連サービスのQA・テストを経て、現在はLINE公式アカウントやLINEミニアプリなど、企業向けサービスを担当。
山﨑
LINE Core Testチーム マネージャー
2014年入社。LINEや関連サービスのカスタマーケア業務を経て、2020年3月よりサービステストセンターへ参加。
2014年入社。LINEや関連サービスのカスタマーケア業務を経て、2020年3月よりサービステストセンターへ参加。
中原
Test Supportチーム マネージャー
2020年入社。センター内のテスト端末管理や事務処理など、サポート全般を担う。
2020年入社。センター内のテスト端末管理や事務処理など、サポート全般を担う。
野原
Search & Clova QAチーム マネージャー
2014年よりLINE Fukuokaにてテスト業務に携わる。
スマートスピーカーやLINE AiCallなど「LINE CLOVA」の技術を使用したプロダクトを担当。
2014年よりLINE Fukuokaにてテスト業務に携わる。
スマートスピーカーやLINE AiCallなど「LINE CLOVA」の技術を使用したプロダクトを担当。
── LINE Fukuokaのサービステストセンターについて教えてください。
野原:最高の状態で、サービスをユーザーに届けるための品質活動をする組織です。
現在は、プロダクトに対するテスト実行を中心に品質へ関わっています。
── どんな業務をしているんですか?
東野:大きく分けるとQAとテスター、2つの業務があります。
QAは、品質向上のための戦略を立て、戦略に合わせたテスト設計と実行後の実績振り返りまでを行います。
テストを実行するのがテスターです。
事実1:リリース前のサービスを端末上でテストする
── テスターの動きを教えてください。
山﨑:アップデートの際の動きを例にすると、まず、福岡、東京、韓国、いずれかの拠点にいるQAと連携します。QAがどの拠点にいるかはサービスごとに違います。
まず、アップデート後の仕様とテストケースをQAから受け取り、内容を把握します。
テストを行う端末やOSなど、指定に沿ったものを揃え、リリース前のバージョンやサービスをインストールするまでが事前準備です。
そして、設定された期間内に、QAから受け取ったテストケースに沿って検証端末で確認を行います。
仕様と違う動きをした場合やレイアウトが崩れてしまっている場合は、専用のバグトラッキングシステムを通して、QAや開発へ報告。
修正後に再度確認をして、問題がなければテストは終了です。
▲複数の検証端末でテストを行います
テスターの業務については、こちらのインタビューもご参照ください。
事実2:事前に決まった操作でテストを行う
── テストケースはどのようなものですか?
山﨑:何を行えば、どういう動きをするのかを書いているのがテストケースです。
例えば、手順「ボタンAを押す」の期待結果として「画面Bに遷移し、メッセージが送信される」など。
テストでは、検証端末上で一つひとつの手順を実行して、期待結果通りに動くかを確認していきます。
事実3:テスト環境は推奨環境と利用環境を想定して決める
── テストを行う端末やOSの指定はどうやって決めるんですか?
東野:テストを実施する検証端末やOSなどは、推奨環境や想定される利用環境、サービスシェア率を参考にQAと企画担当、開発担当が協議して決めます。
もし、現在あまり使われていないOSが推奨環境に入っていたとしたら、古い技術まで対応したつくりになっていなければいけないので、開発担当に使用技術を確認することもあります。
推奨環境を確認できたら、テストの範囲を決めます。
いくらでも時間をかけられるわけではないので、サービスの推奨環境と想定されるユーザーの利用環境に合わせて、どのルートでどこまでテストをするのが最適かを判断しなくてはいけません。
事実4:検証用端末は7000台近くある
── 中原さんが担当しているテストサポートの業務について教えてください。
中原:QAやテストを行うみなさんは、みなさんにしかできない業務をとことんやることが、一番効率のいい状態だと思います。
現場が集中できる環境をつくるために、社内の申請や精算処理など、事務作業を実施しています。
検証端末などテストに必要な備品管理も私たちの仕事です。
── 検証端末は何台ありますか?
中原:現在は7,000台近くあります。
検証端末や備品は、数を多く集めればいいものではありません。
QAやテスターの方が効率良く最大限の成果を出せるように、コストや納期は勿論のこと市場のシェア率に合わせて、戦略を持って用意しています。
▲サービステストセンター内の検証端末は、OSや機種で整理されています。
事実5:リリース前のサービスに深く触れられる
── それぞれの業務のおもしろい所、難しいところは?
山﨑:リリース前の開発段階から、サービスの仕様を端末上で体験できることですかね。
初めてその機能やサービスを触るユーザーとして、企画や開発にフィードバックを行えるところもおもしろさの一つかと思います。
難しいのは、すごい速さでテストのサイクルが進むので、メンバーの進捗を追いかけながらのマネジメントになることです。
関係者間のメッセンジャー上のやり取りを追いかけたり、定期的にヒアリングをしたりして、つねにそのときの状況を把握できるようにしています。
── 入社して約5ヶ月の中原さんはどう感じますか?
中原:攻めのサポートとして、いろいろな業務の改善に携われるのは、おもしろいなと思います。
私はサポート業務が好きで、前職でも物流のサポート部門を経験しました。
言われたことをひたすらやるのがあまり好きではないので、守りを大切にしながらも、攻めの姿勢で取り組めるのは楽しいです。
難しいこととしては、QA・テスト業務は奥が深いので、理解するのが大変です。
業種も企業文化も異なるところから来たので、私の個人的な感想かもしれませんが、、、
これからも勉強をつづけて、情報をキャッチアップしていきます。
事実6:サービスをつくり・育てる感覚が味わえる
── 東野さんはいかがですか?
東野:サービスを一緒に作って、育てていく感覚を味わえるのはおもしろいところだなって思います。
テストを専門にしている企業さんだと、すでに出来上がりつつあるサービスに対して、テスト部分だけを引き受けるので、「もっと、こうした方がいい」とか「これは、わかりにくいです」っていう意見を言い出しづらいこともあるんじゃないかと。
サービステストセンターでは、QAやテスターの立場からも意見を出します。
私も率直な意見を言わせてもらっています。
もちろん、意見が全て通るというわけではないですが、一緒にサービスを作っていることを感じながらそれぞれの業務に向き合い、リリース後にレビューの高評価を一緒に喜べるのは、おもしろいところかなと思います。
難しさは、展開の早さですかね。
テストを進めている最中に「こっちの方がいいんじゃないか?」と大きく仕様が変わることもあります。
方向転換や求められるスピードに対して、どうやってそれを実現するか知恵を絞って進んでいくところは、大変だけどおもしろいです。
事実7:職人タイプが多い
── テストセンターにどんな方が多いですか?
山﨑:進捗や疑問をチームで共有するなど、コミュニケーションは活発ですが、集中してもくもくと進める作業が中心なので、職人タイプが多いと思います。
スキル面だと、入社して初めてテストに携わる方が多いです。
事実8:専門的なスキルを持っていなくても不安なく始められる
野原:そうですね。
最初から専門的な知識や高いスキルを要求される職種に比べると、テスト業務の門戸は広いです。
何をどう操作してテストをするのかはテストケースに細かく記載されているので、不安なく始められ、必要な知識は入社後に身につけることができます。
未経験から始めたメンバーは多いですが、テスト経験が豊富なメンバーや前職でエンジニアをしていたメンバーもいて、バックグラウンドは多様です。
みなさんがそれぞれの経験や知識を活かして活躍しています。
東野:話し合いの場でも、同じような発想に固まることがないので、いろいろな人がいることは組織としてもよいところだと思います。
事実9:「いいじゃんやろうよ」のカルチャーが根付いている
── センターはどんな雰囲気ですか?
野原:「いいじゃんやろうよ」っていう文化が根付いていると思います。
Slackで「こういうことをやってみたいんですけど…」って聞いたら、すぐに「いいじゃんやろうよ」っていう絵文字でリアクションが返ってくるんです。笑
センター全体が「チャレンジしてみたらいいじゃん」っていう雰囲気なんですよね。
事実10:上下関係なく自分の仕事をする
中原:入社から5ヶ月でも、その雰囲気は感じます。
自発的な方が多いです。
誰かに言われたからやっていますっていう、やらされ感のある仕事ぶりを見たことがないんですよね。
上司も部下も関係なく「自分で責任持って、自分の仕事をする」みたいなところがすごくいいなと思っています。
東野:たしかに、それは多いかも。
メンバーをまとめる立場にあるテストリーダーやQAの方は、自分で責任を持って判断して、必要な連携先とやり取りをして業務を進めていますし、主体的に上下関係なく仕事をしていると思います。
中原:「受け入れてくれる」っていう空気も感じます。
野原:それ、わかります。
私は派遣社員として業務に携わる期間を経て、LINE Fukuokaに入社しました。
入社から間もなくマネージャー職について、組織全体の業務改善を行うタスクフォースにも入ったのですが、当時は自分の意見を言うときに、全体の様子を伺ってから発言することもありました。
相手の立場を見て仕事をするわけではないですけど、「ここまで言っちゃっていいのかな?」「部外者だと思われていないかな?」って迷いがあったんです。
でも、反対意見や新しい提案に対しても「そうですね」「いいですね!」という反応がほとんどで、受け入れてもらえていると感じてからは、迷いもなくなり、提案する機会は増えていきました。
どんどん発言したいと思えるミーティングは、楽しいですよ。
東野:野原さんを部外者だと思ったことが一度もないので、そこに驚きました!!
── LINE Fukuokaでテスト業務が始まって8年。
サービスや役割の拡大とともに、組織規模も大きくなりました。
今年に入り、テストセンターでは、QA・テスト業務の環境や仕組みを組織全体で見直すReborn projectが始動したとのこと。最後に、取り組みについて聞きました。
中原:これまでのLINEの品質は、テストセンターのQAやテスターで作ってきましたが、それぞれの部署やプロジェクトの中で改善や改革を進めるという、部分最適に近い状態でした。
組織全体が同じ方向を向き、センター横串で新しい環境や仕組みを全体最適で整備する。
これまで皆さんが作り上げてきた土壌の上に種をまいて、水をやり、日光を浴びて、より大きな花を咲かせましょうっていうのがプロジェクトのコンセプトです。
品質に対する考え方やQAやテスターの役割、テストのやり方、研修や評価制度なども含め、Rebornさせるために、今は、いろいろな形のタスクフォースが動いてプロジェクトを進めているところです。
── どのようなゴールを目指しているんですか?
野原:描いている全体像はありますが、未来も組織も変化していくので、これがゴールっていう最終形は決まっていません。
サービステストセンターの組織文化やこれまで培ってきたものをベースに、テスト業界のトレンドや、同じようにQAやテストをされている他社の事例などを吸収・融合させて、新しいスタイルを作っていきたいと考えており、その途中です。
何よりも、品質でLINEのサービスや会社に貢献していきたい。
サービスの品質を直接売上金額に換算することは難しいですが、品質を上げることでサービスの売上に貢献できている部分があるはずです。
LINEがNo.1のサービスとして世界を牽引することと、僕らがテスト組織として日本や世界を牽引している状態はイコールだと思っています。
── 品質でLINEのサービスや会社に貢献していく。
LINEや関連サービスが手元に届く直前にあるテスト組織では、「いいじゃんやろうよ」を合言葉に品質と向き合い、チャレンジをつづけていました。
東野さん、山﨑さん、中原さん、野原さん、ありがとうございました!
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