【UIターン体験談】人の倍速で、「必要とされ続ける」スキルを身に着けたい ―「5年遅れ」で社会人になった、採用担当の場合
本シリーズでは、福岡県外で様々なキャリアを積んだ後、LINE Fukuokaへジョインしたメンバーへ、LINE Fukuokaを選んだ理由や入社前後に感じたギャップ、UIターンならではの悩みや葛藤、決断の背景についてインタビューしていきます!
第4回は、People Growth室でエンジニアのリクルーター(採用担当)として働く金が登場。
「成長スピードを速めたい」「どこに行っても活躍できる自信を持ちたい」方、必読です!
「5年のハンデ」「女性としてのライフイベント」「言語の壁」をどう乗り越えるか
―金さんはソウルのご出身でしたね。そもそも、いつから日本へ?
金:ずっと舞台演出の世界に興味があったので、日本の歌舞伎や宝塚を見るために旅行で日本を訪れたんです。結果、日本が気に入ってしまって。
日本語学校への短期留学後、自分が学びたいことは日本でも学べると考えて、韓国の大学から日本の大学に再入学しました。
大学で学ぶことも、舞台演出から少し拡張して、メディア系の学部を選びました。私がやりたかったことの根本は「伝える」ことで、その手法は舞台以外にもあると気づいたんです。その大学で4年間学び、卒業後はソウルの人材紹介会社に入社しました。
―一度韓国に戻ったんですね。大学で学んでいたメディア業界ではなく、人材紹介会社を選んだのはなぜ?
金:最初はメディア系の企業を見ていたのですが、就職活動を通して、少しずつ自分の考えが変わっていって。
たとえばテレビ番組を制作して視聴者に何かを伝えるよりも、 もっと近い距離から、様々な方の人生に影響を与えられる仕事に就きたいと思うようになったんですよね。
人材紹介の仕事を選んだ理由は、転職や就職という人生のターニングポイントでポジティブな影響を与えられると思ったからです。
本音を言うと、実力主義で収入を得られることや、結婚や出産を経ても長く続づけられそうだと考えたのも大きな理由です。
留学をしていたことで、キャリアのスタートが周囲より5年くらい遅かったんですよね。
私が就職するタイミングで、同年代の女性たちは既にかなりの社会経験を持っていて、マネジメントに近い位置にいる人もいた。
正直、焦りはありました。だからこそ長く続けられることを強く意識していた面はあると思います。
正直、焦りはありました。だからこそ長く続けられることを強く意識していた面はあると思います。
今も 「今後どうやって生き残るか」「いかに必要とされ続けるスキルを身に着けるか」というのはすごく意識しますし、悩みます。日本語がネイティブでなく、社会に出るのも遅かった。女性としてのライフイベントもある。そのことを踏まえて 「いま何をやっておくべきか」は常に考えますし、どこで働くのが自分にとって成長スピードが速まるかというのは意識しますね。
―金さんの場合は様々な条件が重なっていますが、「同年代との社会人歴の差」「ライフイベントによるキャリア中断」を踏まえてどう動くか、という悩みや打ち手に共感できる方は多い気がします。日本へは、いつ戻ってきたのですか?
金:計4年ほど韓国で人材紹介の仕事をした後、あらためて日本に来ました。
日本の暮らしが気に入っていたので、戻りたい気持ちはずっとありましたが、日本に絞りはせず、そのまま韓国で働くことも視野に入れて転職活動をしていました。
転職を考えたのは、4年ほど人材紹介の仕事をしてみて、求職者を紹介する先である事業会社の採用や人事について理解が足りないと感じたからです。
事業会社で仕事をしてみたいと思い、結果として東京のIT企業に転職しました。新卒・中途ともに担当できることに加え、ベトナム・ミャンマーなど海外拠点とのやりとりも多く、自分のバックグラウンドや語学が活かせると思い、選んだ会社です。そこで2年ほど、エンジニアの採用を担当していました。
―望んでいた「事業会社への転職」を叶えましたが、その会社から再度転職しようと思ったのはなぜですか?
金:ベースには、先ほどお話した自分のキャリアに対する焦りがあったんですよね。
望んでいた通り、事業会社の採用については2年間で多くのことを学びました。でも、 現場の採用担当者がより裁量を持って働ける環境で、成長スピードを上げたいという思いが強くなって。場所を変えるべきだと考えました。
「東京じゃない」難しさを乗り越えたら、どこにいっても通用する
―次の勤務先はどんな条件で探していたんですか?
金:エンジニアの中途採用ができることを絶対条件にしていました。前職での経験を活かせることに加え、IT業界は新しい職種や企業が次々と生まれる領域なので、将来性が高いと思ったからです。
加えて、エンジニアの中でも、領域や扱う技術に将来性がありそうな企業、という観点で探していました。たとえばプラットフォームを持っているなど、大量かつ貴重なデータを扱う企業は重点的に見ましたね。
―場所は東京に限定しなかった?
そうですね。元々東京にいた理由はひとつしかなくて、私の求める条件が揃った職場が東京にしかなかったからです。やはり東京には様々な企業が集中しているので、仕事を選ぶことができる。
日本は外国人採用にもかなりオープンな文化だとは思いますが、リクルーター採用において「日本語がネイティブじゃなくてもOK」という企業はまだまだ限定的だと思います。
一方で、今後もずっと日本で暮らして、いつか自分のお家をたてたい!という大きな夢があって。(笑)都内で実現するのはなかなか難しいので、できれば地方に行きたいという思いもありました。その中で、LINE Fukuokaに出会いました。
―様々な会社を受けた中で、LINE Fukuokaに決めたのは?
金:まず、絶対条件としていた、継続して中途エンジニア採用ができること。
その上で、「地方」ということが、スキルアップの観点でもポイントでした。
LINE Fukuokaは「LINE」というブランドネームも、強い事業内容も、影響力もある企業。
それでも、 特に採用においては「東京じゃない」からこその難しさがあるはずだと思いました。要は、東京含めどこに行っても活躍できる優秀なエンジニアを、福岡で採用する難しさ。
でも その難しさを乗り越えて成果を出せたら、リクルーターとしてもう一段成長できるんじゃないか、どこにいっても通用するんじゃないか、と思えたのが決め手です。
それと、私はキャリアのスタートでかなり個人事業主的な、個人の裁量が大きい働き方を経験しています。上から降りてきたことをひたすらやるような働き方は合わないと思っていたので、オープンで風通しがよい会社を希望していて。その点でもLINE Fukuokaはマッチしていました。
―オープンな社風は入る前から感じていた?
金:そうですね。公式ブログなどの発信を見て感じたのもありますし、LINEの事業内容やサービスからも、スピード感やチャレンジングな姿勢を感じました。トップダウンの組織だったらそもそもこんな事業展開はできないはずだと思ったので。
戦略策定から実行まで幅広くできる。半年で2年分の成長を感じる濃密な日々
―実際に入社してみて、いかがでしたか?
金:スピード感は思っていた以上でしたね。自分が過去経験したことのないレベルなので、そこについていくのはなかなか大変です。(笑)
―どんな時にスピードを感じる?
金:たとえば 施策実施を決断して実行するスピード。
もちろん上司への相談・承認は必要ですが、目的のために効果的な手法であれば、即承認される印象です。決裁まで数週間かかったり、報告のための報告書をつくるようなことがない。
その速さはいいなと思います。
―なるほど。速さの他に入社後にギャップを感じた点や驚いた点はありますか?
金:リクルーターが関与する範囲の広さですね。
エンジニアの組織、Game事業を担当する組織など社内組織ごとにリクルーターがついて、 その組織における採用戦略やブランディングを考えるところから、クロージングまで一貫して見ることができる。
施策の検討や実行ができる企業は他にもたくさんあると思いますが、組織の本当の魅力や弱みの分析など戦略の部分からリクルーターが担当できるところは希少な気がします。1000人を超える会社規模になると、もっと細分化された一部しか担当させてもらえないことが多いんじゃないでしょうか。
専門性を磨いていきたい、という希望はありましたが、特化しすぎて「そこしかわからない人」になるのは避けたい。その点、LINE Fukuokaの 「一定の専門性の中で、広く関与できる」仕事の仕方はいいなと思います。私は中途エンジニア採用を担当していますが、特定のポジションに関する知識だけでなく、エンジニアの全体的なマーケット、トレンド、技術の話などを全般的に学びながら働ける。
私自身は戦略策定の経験が浅いので大変なこともありますが、そのスキルを身に着けられるのは魅力ですね。
それ以外にも新しいチャレンジは多いです。面と向かって求職者一人ひとりと対応していくことは一定の経験がありましたが、どこにいるかわからない求職者に対する情報発信や企画は私にとって初めてのことだらけです。
求人票だけでは伝えきれない仕事内容を伝えるために記事を書いたり、ミートアップを開いたり。
―色々なスキルがいりますね…!
金:そうですね。やるしかない!という感じでやってます。(笑)
大変だけど楽しい。楽しいけど大変。ここでの半年は、2年分くらいの濃さに感じます。
実際に入社して、求められるスピード感や完成度を知って、 「ここで成果を出せればどこでもやっていける」という気持ちは強くなっています。
たとえまた東京に戻るという選択になったとしても、自信を持ってやっていけると思う。
―成長のスピードと「必要とされ続ける」ためのスキル。冒頭でお話されていたことともつながっていそうですね。
金:そうですね。中長期的なキャリアを考える上でも、LINE Fukuokaに入社するという選択は間違ってなかったと思います。
チャレンジしたいなら、福岡を選んで間違いはない
―もし金さんと同じような境遇で、LINE Fukuokaへの入社を悩んでいる方がいたとしたら、どんな風に声をかけますか?
金:私のポジションに関してお伝えするなら、「採用のAからZまで担当できる数少ない職場です」と。
繰り返しになりますが、この規模の企業で採用の戦略からクローズまでできるポジションってなかなか無いと思うんです。
それと、リクルーターの仕事って、営業+PRみたいなものだと思っていて。
目に見えない「この会社で働くことの価値」を売っている。
それはやっぱり、中身が伴わなければ売れないし、売っちゃいけないと思うんです。
最初は素敵に見えた企業も、実際に会って話を聞いてみたら中身が伴っていないこともある。エンジニアに担当してもらう業務内容を考えたら、魅力が薄いこともある。
LINE Fukuokaにはすでに、 ちゃんと売れる、売っていきたいと思える「ここで働くことの価値」がある。あとは、それをどうやって伝えるかを考えて実行するだけ。
それはリクルーターとして恵まれた環境だと思っています。
―会社やサービスに、信じられる「価値」がある。それは採用の仕事に限らず、たとえば営業やカスタマーサポートなど、どの仕事においても大切なことかもしれませんね。
東京を離れるのが不安、福岡に行くことが不安、と相談されたとしたら?
金:そうですね… チャレンジしたいなら福岡を選んでいいと思います。
東京の場合、企業同士のバッティングも激しいですが、その分人材の数も多いですよね。
でも福岡の場合、魅力的な仕事があったとしても、人材の絶対数がそもそも少ないので、外から呼んでくるというハードルがある。
リクルーターとして、候補者とのリレーションなどの面で工夫が必要になってくる。そこでスキルアップもできるし、チャレンジもできると思います。それを魅力と思うなら、福岡を選んで間違いはないかなと。
―「東京じゃない」という壁を乗り越えるチャレンジができる。私は広報の仕事をしていますが、とても共感します。
金:付け加えると、 「時間」も重要なポイントだと思います。
私、いま会社から歩いて15分かからないところに住んでいて。
東京だと、歩いて会社に行けるところに同じ家賃で住むのは難しかったと思うんですよ。
以前は7時半くらいに家を出ないといけなかったのが、今は最悪9時に起きても間に合います。(笑)往復で、1日3時間セーブできている。
1日数時間でも、重なっていけば年に何百時間になる。その時間をプライベートに充ててもいいし、スキルアップに充ててもいい。
私自身、年齢を重ねるにつれ、1~2時間という時間がどんどん大事になっていると感じるので、「時間ができる」というメリットは考えてみてもいいんじゃないかなと思います。
LINE Fukuokaでは、福岡からWOWを生み出すべくチャレンジし続けているUIターン社員が多数活躍しています。
LINE Fukuoka Pressでは、今後もそんな社員をご紹介していきます。どうぞお楽しみに!
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